今年の夏、多くのメディアに取り上げられて注目を集めた顔だけ焼かないビーチアイテム「Shader」。見たことがある人もいると思います。

Shaderが生まれたのは、日本とは逆にこれから夏が始まるオーストラリアですが、まずは使い勝手のおさらいを少しだけ。

これを見ると「なんで顔だけ?」と、普段から肌を焼きたくないという人は特に疑問に感じるかもしれません。日本人である私達の感覚からすると、不思議に思ってもおかしくはないと思います。

ただしそこには、オーストラリアならではの日焼けへの価値観が影響しているのです。

「日焼け」は生活の一部
誰もが楽しむもの

以前、私がゴールドコーストに住んでいた時の話になりますが、週末はもちろんのこと、白い砂浜に寝転がり日焼けを楽しんでいる人を毎日たくさん見かけました。夏になると多くの人が小麦色になり、まったく日焼けをせず白い肌で通りを歩いていると、逆に目立つほどだった記憶があります。

が、彼らも日焼け対策は欠かしません。というのも、オーストラリアの皮膚がんの発生率は世界で2番目という調査結果が出ているくらい多いのです。

それでも、ビーチでは日本人のようにパラソルを張って完全に日除けしている人は見たことがありませんでした。日焼け止め(なかにはスーパーや薬局で売られているポンプ式のものを使う人も)を塗りながら、子どもから大人まで陽の光を思う存分に浴びて楽しんでいたのです。

「美容の天敵」というジレンマ

日焼けが与える健康への影響について話を戻しますが、オーストラリアでの病気による死因の約30%は癌です。そして、その中で最も多いのが皮膚がん。政府も予防などを呼びかけています。

ただ、これだけだと「顔だけ隠す必要性」について説明しきれていないと思います。日焼けの良さも悪さも理解しているオーストラリア人。日焼けはもはや彼らの生活の一部であると前述したように、健康へのリスクがあるからといって「じゃあ、やめます」とはならないわけです。

心の内はわかりませんが、多くの人は腕や胸元にできるシミについてはあまり気にしていないように見えました。が、彼らだって日本人と同じように美容面も気にしているのです。日焼けのしすぎで顔にシミや皺ができてしまわないだろうか、と。女性であれば特に「それはそうだよね」と感じるところです。このことについては、Shaderの動画でも説明されています。

これまで彼らは顔の日焼けを避けたい時、タオルや雑誌など、手元にあるもので顔を覆ってきました。

私も以前、ビーチへ通う生活をしていた時はそうでした。だからこそ、初めてShaderを見た時「なんてセンセーショナルなアイテムなんだろう」と感心してしまったのです。

Reference:derma.plus,Australian Bureau of Statistics,Australian Institute of Health and Welfare
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