「iPhone X」

Apple社は、スティーブ・ジョブズ・シアターで開催したスペシャルイベントで、iOSを搭載するスマートフォンの新製品「iPhone X」を発表した。5.8インチのSuper Retina HDディスプレイを実装し、丸みを帯びた筐体のカーブに沿ってコーナー先端まで広がる全面スクリーンのデザインを採用。顔認証機能の「Face ID」が採用されており、本体を見つめるだけでロック解除やApple Payでの支払い処理などを行える。カラーバリエーションはスペースグレイとシルバー、ストレージ容量は64GBと256GBで、価格は64GBモデルが11万2800円〜(税抜)/ 256GBモデルが12万9800円〜(税抜)。予約注文は2017年10月27日(金)から開始され、発売日は11月3日(金・祝)となる。

iPhoneの登場から10周年を記念する「iPhone X」は、スペシャルイベントで「One more thing...」の製品として発表された。新しいA11 Bionicチップを採用し、毎秒6000億もの演算処理を実現する特別に設計されたニューラルエンジンを搭載する。これにより、AR用途や後述の機械学習を用いるFace IDにも適したモデルであることが紹介された。有機ELパネル採用のディスプレイは2436×1125pixels(458ppi)で、本体はIP67準拠の防塵 / 防水仕様。全面スクリーンの採用に伴い、物理的なホームボタンは削除されたが、ディスプレイのタップで起動し、画面の下からスワイプすることで簡単にホーム画面を呼び出せる。Siriはサイドボタンの長押しで呼び出すことが可能だ。

発表前からの予想でも注目が集まっていた顔認証システム「Face ID」も、本体前面にTrueDepthカメラ(7MPカメラ / 赤外線カメラ / 投光イルミネータ / ドットプロジェクタ)を搭載して本製品で採用された。この「Face ID」は指紋認証の「Touch ID」に替わる機能だが、写真や特殊マスクを用いた成りすましにも騙されないように慎重に設計。発表会では、「Touch ID」では5万回に1回ほどの誤作動の確率があるのに対し、「Face ID」では100万回に1回の誤作動があるかどうかの確率であると紹介された。一方、A11 Bionicチップによる機械学習で、髪型を変えたり眼鏡をかけたり自然に成長したりといった本人の外見の変化にも正しく適応して反応することがアナウンスされている。

さらにTrueDepthカメラを利用した機能としては、絵文字をアニメーション化する「Animoji」も公開。顔の筋肉の動きをキャプチャして、自分の表情を再現したパンダやロボットなどのアニメーションをメッセージアプリケーションでそのままシェアできる。

本体サイズは70.9(幅)×143.6(高さ)×7.7(奥行)mmで、重量は174g。OSはiOS 11、背面カメラは12メガピクセルの広角カメラ(F1.8)と望遠カメラ(F2.4)で、バッテリーはiPhone 7より最大で2時間長い駆動時間が実現されている(連続通話21時間 / インターネット12時間 / ビデオ再生13時間 / オーディオ再生13時間)。なお、前面 / 背面ともにガラス製の「iPhone X」は、Qi規格のワイヤレス充電に対応。2018年には最大3デバイスを同時に充電できるマット状の充電器「AirPower」が登場することが予告されている。


「iPhone X」


画面を見つめるだけでロック解除などを行える「Face ID」の採用が最大の特徴


ワイヤレス充電に対応した「iPhone X」と、2018年の登場が予告された充電器「AirPower」のイメージ

Apple
URL:https://www.apple.com/jp/
2017/09/13