応急処置の後が痛々しいエデルソン(左写真)。だが火曜日には早々と練習に復帰した。

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 土曜日のプレミアリーグ4節、マンチェスター・シティvsリバプールの大一番。前者の5-0圧倒に終わったゲームは、37分のハプニングが勝敗の分かれ目だった。
 
 ロブパスに呼応したリバプールFWサディオ・マネに、エリア外へ猛然と飛び出して防ごうとするシティGKエデルソン。その刹那、マネのハイキックがエデルソンの顔面をもろに捉えたのだ。守護神はもんどりうってピッチに倒れ、ぴくりとも動かない。重度の脳しんとうを起こし、およそ7分間の治療を経て、ようやく担架で運び出された。マネは一発退場となり、のちに3試合の出場停止処分を受けた。
 
 衝撃的な映像は世界中に配信され、エデルソンやシティのSNSには励ましや無事を祈るメッセージが殺到。シティのペップ・グアルディオラ監督は「きっと彼はすぐに戻ってくるさ。タフな男だからね」と語っていた。
 
 それから2日後の火曜日、なんと指揮官の予言通り、シティの練習場にエデルソンが姿を見せたのだ。顔面の左側面を8針縫い、アーセナルのGKペトル・チェフも使用している特製ヘッドギアで頭部をプロテクト。エデルソン本人が熱いメッセージをくれたファンの想いに応えるため、早期復帰をドクターに直訴したという。
 
 ただグアルディオラ監督は慎重で、水曜日のチャンピオンズ・リーグ1節、ロッテルダム・フェイエノールト戦でスタメンに指名するかベンチに置くかは、試合当日の様子を見て決めるようだ。
 
 ひとまずは元気な姿を見せてくれたエデルソン。ファンは胸をなでおろしただろう。
 
 ちなみにリバプールは、マネの裁定が厳しすぎるとプレミアリーグに再調査を求めたが、「処分の変更はなし」との回答を得た。