米国南部に甚大な被害を出している大型ハリケーン「イルマ」の影響で、フロリダ近海やカリブ海を航行するクルーズ客船が軒並みキャンセルされた。

客船群は現在、被災者たちの避難所となるべく、カリブ海の島々に向かっている。

「イルマ」が直撃した島々

「イルマ」は先週、米領ヴァージン諸島、バーブーダ島、シント・マールテン島をはじめとしたカリブ海の島々を直撃し、大きな被害を及ぼした。

数名の死者が出たほか、多数の人が家を失い、水や食料もないまま取り残されている。

被災者を助けようと、豪華客船を運行する船会社がキャンセルで空いた船を被災地に向かわせている。

救援物資を積んで被災地へ

米ニュースサイト「Mashable」によると、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社のAdventure of the Sea号(上の写真)がすでにシント・マールテン島に到着しているとのこと。

同社のMajesty of the Seas号も救援物資を積んでヴァージン諸島に急行中。島々で物資を降ろしたあとはシント・マールテン島に直行し、被災した住民を安全な他の島に移送する予定になっている。

さらに他の2隻のクルーズ客船を待機させ、比較的被害の少なかったキーウエストやタンパ市などフロリダ州南部へも救済に向かえるようにしているそうだ。

取り残された観光客は2,000人以上

米国のMiami Herald紙によると、島々に取り残された観光客は2,000人以上。USA Today紙は、シント・マールテン島だけで200人以上の観光客が救護を待っていると報じている。

ヴァージン諸島のセント・トーマス島には11日に船が到着し、1,500人が無事に収容されたようだ。

続々と出発するクルーズ客船

9月11日にはマイアミに本社を置くノルウェージャン・クルーズライン社も被災地支援に乗り出し、同社のNorwegian Sky号に救援物資を載せてヴァージン諸島に向かわせることを発表した。

ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社は今週に運行を予定していたEmpress of the Sea Cuba号とMajesty of the Seas Bahamas号の運行を中止し、この2隻も被災地救済に向かわせると発表している。