広州恒大がグラル&アランゴールラッシュで大逆転に迫るもPK戦の末敗退…上海上港が準決勝進出《ACL2017》
▽1stレグを4-0で勝利していた上海上港は、その試合同様にオスカルやフッキを先発起用。対する広州恒大は、巻き返しを図る一戦にガオ・リンの1トップを採用し、トップ下にグラル、右サイドにアランを配した。元FC東京のムリキは、1stレグに引き続きベンチからのスタートとなった。
▽しかし、主導権を渡したくない上海上港は、14分に惜しいシーンを生み出した。ボックス手前でボールを持ったフッキがミドルシュートを選択。これが枠を捉えたが、GKに阻まれた。直後の16分にもウー・レイがシュートを放ったが、またしてもGKが立ちはだかり得点とはいかなかった。
▽あわや失点という場面が目立ち始めた広州恒大であったが、21分に劣勢を跳ね返すゴールが決まった。相手DFのクリアミスを拾ったアランが、フリーでボックス右まで持ち上がり、GKをかわしつつ右足でシュート。確実に決め、ネットを揺らすことに成功した。さらに、35分には右サイド深くに侵攻したチャン・リンペンがクロスを供給。ニア飛び込んだアランが再び決め、2戦合計でのスコアを2-4に縮めた。
▽広州恒大の逆転突破ムードが漂う中、試合の折り返しを迎えると、56分にユー・ハンチャオが負傷。広州恒大はムリキを投入し、2列目にムリキ、グラル、アランが並ぶことに。攻勢を強めると83分、アランの左サイドからのクロスに、グラルがダイビングヘッドで合わせてチームの3点目とした。
▽さらに、試合終了間際の91分、広州恒大に劇的な得点が生まれた。リー・シャオペンがボックス手前左から高い弾道のクロスを上げると、グラルがGKの逆を突く正確なヘディングシュートを流し込んだ。この得点で2戦合計のスコアがイーブンとなり、試合は延長戦に突入した。
▽広州恒大が驚異的な猛攻をみせ、あと一歩のところまで追い詰められた上海上港だったが、エースがチームを救う一撃を繰り出した。迎えた場面は、イーブンのまま進行して突入した延長戦後半の110分に、ボックス手前の右で上海上港がFKを獲得すると、キッカーを務めたフッキが、左足で強烈なシュートを突き刺した。
▽しかし118分、ムリキがボックス内で倒され、広州恒大がPKを獲得。これをグラルが落ち着いて決め、試合は再び振り出しに。その後は得点が生まれることなく、PK戦に突入した。PK戦では、広州恒大側の1人目であるグラルが失敗。対する上海上港は全員が成功した。
▽この結果、PK戦を制した上海上港が準決勝に駒を進めることに。翌13日に確定する、川崎フロンターレor浦和レッズの勝者と決勝進出を争うこととなった。準決勝は、9月27日に1stレグ、10月18日に2ndレグが開催される予定となっている。
広州恒大 5-1 上海上港
【広州恒大】
アラン(前21)
アラン(前35)
グラル(後38)
グラル(後46)
グラル(延後13)
【上海上港】
フッキ(延後5)
