9日、日本陸上界の歴史が変わった。福井運動公園陸上競技場で行われた日本学生陸上対校選手権の男子100m決勝で、桐生祥秀が9.98秒という日本新記録を打ち立てたのだ。これは1998年に伊東浩司が達成した10.00秒を上回るもので、日本人として初めての9秒台! 大きな壁がついに破られたのである。

 

9秒といえばあっという間だ。それを実感するため、サッカーでキックオフから9秒台で決まったゴールを探してみた。

 

2015年にドイツ・ブンデスリーガで記録を達成したのが、現在はレヴァークーゼンに所属するケヴィン・フォラントだ。当時、ホッフェンハイムでプレーしていた彼はバイエルンのバックパスミスを逃さず奪い去り、ゴールに流し込んだ。その記録はまさに9秒。桐生より速い。

 

そのフォラントの記録をわずかに上回っているといわれるのが、カリム・ベララビのゴール。2014年8月23日のボルシア・ドルトムント戦で、レヴァークーゼンに所属する彼はバックパスをかっさらってネットを揺らした。記録はフォラントとほぼ同時の9秒。

 

MLSプレーオフで決まったのが、アメリカ生まれのイラク代表FWジャスティン・メラムによるスーパーゴールだ。2015年11月22日、ニューヨーク・レッドブルズとの試合でロングボールから攻め込み、ゴール前で訪れた絶好のチャンスを決めてみせた。このゴールの“タイム”は、10秒目前の9秒台。桐生が記録した9.98秒に非常に近いタイミングのものだといえるだろう。

 

なお、サッカーの最速ゴールは驚きの2秒台。ライナー性の素晴らしいシュートがゴールネットに突き刺さったもので、「1秒の壁」を破るのはさすがにきつそうだ。