あらゆる分野で語られることの多い「日米の違い」ですが、メジャーリーグにおいても、その違いは顕著です。そこで今回は、日本人選手とアメリカ人選手の違いに触れたいと思います。とはいえ、今やマイナー組織も含めたメジャーリーグ全体の約40%がスペイン語圏から来ていることを考えれば、日本人選手と「それ以外」の選手に分ける方が正確かもしれません。

■チーム力を日米で比較してみると…

「チーム」という言葉から連想するのは、チーム力やチームワークですが、いずれも勝つための団結力といっていいでしょう。

その団結力は、日本の球団の方が強そうに思えますが、実際はメジャーリーグの球団の方がはるかに強く感じます。打撃や守備、走塁で勝利に貢献できれば選手としては最高ですが、たとえば、自分が1本もヒットを打てなかったとしても、チームが勝てば嬉しいのです。「個」よりも「チーム」を重視する意識が強く、しかもスーパースターになればなるほど強くなっていきます。

そしてもうひとつは、「謙虚さ」。まさに「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を地でいきます。たとえば試合後、自分のロッカー前で行う記者会見は、テレビ局、ラジオ局、新聞、雑誌などの順で行われますが、最後の1人まで丁寧に答えます。たとえ野球のことが詳しくない記者(レポーター)であったとしても懇切丁寧に答えるさまは、頭が下がる思いです。

話が少し逸れましたが、とにかくメジャーにおいては「チーム力」なのです。チームを愛する人がチーム内で好かれ、ファンからも愛されるのは言うまでもありません。

■チームのなかで嫌われる人の特徴

では逆に、嫌われる人はどういう人なのでしょうか? それはセルフィッシュな人、つまり、自分のことしか考えない人です。たとえば、チームが負けたとしても、自分は3本ヒットを打ったからいいや、と思う人です。自分の成績、年俸しか考えず、チームの勝利は二の次とする人です。プロとしては当然と思うかもしれませんが、メジャーリーグでは許されません。チーム内で浮いた存在になり、チームメイトからも話かけられなくなり、結局、トレードを志願したり、トレードに出されたりして、いずれチームからいなくなります。

日本人以上に日本人的な気がするメジャーリーグですが、そうでなければ強いチームは作れないということでしょう。日本の球団はもとより、会社などの組織にも参考になる意識、姿勢だと思います。