最近、人民元の対ドル為替レートが上昇し続けている。中国為替貿易センターの最新データによると、11日、人民元対ドル為替レートの中間値は35ポイント上がった。写真は人民元。

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最近、人民元の対ドル為替レートが上昇し続けている。中国為替貿易センターの最新データによると、11日、人民元対ドル為替レートの中間値は35ポイント上がり、11日間連続上昇で6.4997元となり、2016年5月12日以来の最高記録を更新した。

人民元為替のトレンドを決定する要素には、中国のマクロ経済状況、国際収支および流動資本などの中長期的要素が含まれる。今年、中国のマクロ経済が安定して好転する傾向が見られ、第2四半期のGDPは前年同期と比べ6.9%増え、経済発展の安定性、協調性と持続可能性が強化されている。また、国際収支の状況も改善されつつあり、外貨準備高も低下傾向を逆転している。これらの要素のいずれも人民元の値上がりに重要な役割を果たした。

人民元はすでにアジアの重要な安全資産となったと報じている外国メディアがあり、また人民元の値上がりは貨幣政策により広い可能性を開いたと分析する人もいる。

この2カ月、人民元の値上がりに伴い、外国機関の人民元債券の保有に対する希望が高まり、過去最高を更新した。データによると、5月下旬に人民元が値上がり段階に入って以来、外国機関が保有する人民元債券量も急速に増加している。増長率は5月の0.3%から6月の3.75%、7月の4.5%へと拡大した。

7月に開通した「債券通」は外国機関の人民元債券への投資に対して便利なルートとなり、外国機関が人民元債券の保有量を増やす最も重要な原動力であった。また、中国の債券収益率はそもそも外国より高く、ここに人民元の値上がりが加わり、海外資金にとって大きな吸引力を持っている。

人民元債券の保有量の急速な増加とともに、人民元債券を大量に購入する市場機関が多くある。ブルームバーグ社によると、8月上旬から9月6日までの25日間の取引日のうち、人民元対ドル為替レートの終値が中間値を上回った日数が11日あり、デイトレードが人民元を0.12元値上げさせるとしている。

人民元の値上がりは企業の決済の増加を促している。尋匯シンクタンクは、「人民元の値上がりは企業の決済願望を強化した。特に人民元の値上がりにためらう態度を持っている一部の企業が、続々と決済して損失を止めることを選んだ」と分析した。

人民元対ドル為替レートの上昇が、安定的な力を提供し、北朝鮮核情勢の影響でアジア貨幣が投売りされることを避けることに役立つため、人民元は安全資産となるだろうと見られている。(提供/環球網・編集/黄テイ)