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もくじ

ー 来年発売のオフロード重視モデルはSVOが担当
ー シャシーは本格オフロード仕様
ー 現行ディスカバリー初のV8搭載モデル
ー 標準モデルは新エンジンを追加し装備を充実
ー ディスカバリーSVX 公式画像を見る

来年発売のオフロード重視モデルはSVOが担当

ランドローバー・ディスカバリーの過激なオフロード仕様は、ジャガー・ランドローバー(JLR)が急速に成長させているスペシャル・ヴィークル・オペレーション(SVO)の最新プロジェクトだ。ディスコ5の新たなバリエーションとなるそれは、SVXと銘打たれる新シリーズの第1弾となる予定だ。

これまで、SVOの仕事は、JLRのモデルのハイパフォーマンス仕様か高級仕様を製作することだった。それが、SVRやSVオートバイオグラフィーといったバッジを与えられるモデルだ。しかし、ここに第3のラインが加わろうとしている。SVXと呼ばれる、オフロード性能を追求したバージョンだ。

このディスカバリーSVXは、来年にも市販化される予定。5代目ディスカバリーの特別なモディファイは、コベントリーのオックスフォード・ロードにあるSVOの施設で、手作業でのフィッティングが行われる。

フランクフルト・ショーに展示されたコンセプトカー版のエクステリアは控えめで、その下に隠れたオフロード向けテクノロジーや強化されたスペックを感じさせない。有名なキャメル・トロフィーのディスカバリーにあるようなシュノーケルや大ぶりの丸いスポットライトなどはない。

そこにあるのは、わずかなデザインの改修。スキッドプレートの備わる前後バンパーやゴツいオフロードタイヤ、ルーフ上の細長いLEDライト程度が、ベース車からの目に付く変更点だ。

シャシーは本格オフロード仕様

メカニズムでは、サスペンションにはロングストロークのダンパーや改良版のナックルなどが採用される。最低地上高は引き上げられ、前後ともエアスプリングを装着。標準仕様のディスカバリーよりアプローチ/デパーチャー/ブレークオーバーの各アングルとも改善されている。

ゴツいオールテレインタイヤのグッドイヤー・ラングラーは275/55R20サイズで、軽量な鍛造アルミホイールと組み合わされる。ランドローバーでは、高さの増したサイドウォールとよりアグレッシブなトレッドパターンは、泥濘路でのグリップと、やわらかい路面でのパフォーマンスを向上させるという。

センターがアクティブ制御、リアが電子制御式となるロッキングディファレンシャルはベース車からのキャリーオーバーで、トラクションコントロールと協調制御される。テレインレスポンス2やオールテレイン・プログレスコントロールといった、ランドローバーのオフロード用シャシー制御は、もちろん全部乗せだ。

SVXで新規導入される技術としては、油圧アクティブ式のロールコントロール・システムがある。これは、オンロードでのボディコントロールとタイヤの接地性を向上させるのに効果的だ。

現行ディスカバリー初のV8搭載モデル

SVXグレードに設定されるエンジンはガソリン仕様で、524ps/63.7kg-mを発生する5.0ℓV8スーパーチャージャーの1種類のみとなる見込み。ディスコ5では、V8の採用はこれが初となる。

トランスミッションは8段ATで、2段のトランスファーが組み合わされる。ATセレクターはロータリー式ではなく、新たにレバー式のピストルシフターを採用。これは、オフロードでの正確な操作を可能にするためだ。

リアには、1個当たり6トンの荷重に耐える剥き出しの牽引フックと、ボディに組み込まれた電動ウインチを装備。それらを含め、アクセント的な部分は新色のテクトニックオレンジで、グリルやルーフバーは黒で、それぞれ塗装される。

室内では、SVXのロゴがシートなどに配されている。SVOが手がけるスペシャルモデルだけに、新たな色やトリムのオプションが用意されるだろう。

標準モデルは新エンジンを追加し装備を充実

また、ディスカバリーの標準ラインナップにもテコ入れが図られた。追加設定された2.0ℓ直4ガソリンは、300ps/40.8kg-mの“インジニウム”ユニット搭載モデルで、CO2排出量は222g/kmだ。

内装では、HSEとHSEラグジュアリーの各グレードに12.3インチのTFTインタラクティブ計器盤を標準装備。「インコントロール・タッチ・プロ」インフォテインメントシステムには、10.0インチのタッチパネルが備わり、SEグレードにも4G Wi-Fiが導入された。

改良版ヘッドアップディスプレイはオプションで、オフロードでの走行情報などをフロントウインドウにフルカラー投影する。そのほか、外気を導入時に浄化する空気清浄機も用意されている。

ディスカバリーSVX 公式画像を見る