12日、人民日報によると、慰安婦を題材にしたドキュメンタリー映画「二十二」が、オーストラリアとニュージーランドで上映された。写真は中国慰安婦歴史博物館。

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2017年9月12日、人民日報によると、慰安婦を題材にしたドキュメンタリー映画「二十二」が、オーストラリアとニュージーランドで上映された。

「二十二」は、2014年時点で中国国内に生存していた22人の元慰安婦と支援ボランティアの口述から、元慰安婦たちの生活状況を描いた作品。記事は「ナレーションも、過去の映像も、煽り立てるような音楽もなく、淡々と観客に訴えかけている。年老いた彼女たちがただ静かに、途切れ途切れに語る姿には、強さと芸術性が表れている」と伝えている。

また、作品を見たオーストラリアの中国人留学生は「反戦、人道主義から元慰安婦たちの生活を描いている。彼女たちは身近な人であり、われわれは彼女たちのために何かをしなければならない」と感想を述べた。

監督の郭柯(グオ・カー)氏は「接する時間が長くなったことで、慰安婦たちが苦しみを心の奥底にしまい込み、今をポジティブに、強く生きていることに気付いた。12年にショートフィルム『三十二』を撮影してからわずか1年で、10人が亡くなった。可能な限り歴史を残そうという思いで、本作品を制作した」と語っている。

記事は「主に留学生や在留中国人向けに上映したものだが、外国の観客もきっと共感するはず」という海外配給会社の代表者による話や、オーストラリアの中国問題専門家が「元慰安婦たちが見た歴史は消えない。世界はその歴史を忘れない。日本政府は慰安婦問題を直視し、認めなければならない」と語ったことなどを伝えた。(翻訳・編集/川尻)