愛犬をドッグランや公園などで走らせた時、その速さに驚く飼い主さんも多いのではないでしょうか。もしくはテレビで警察犬の訓練や犬ぞりレース、狩猟犬の速さを見て、犬ってこんなに速く走るんだな〜と驚くこともありますよね。

実際に犬の足の速さはどれくらいなのでしょうか。古くから人間と共に過ごし、それぞれの身体の作りに合った手伝いをしてきた犬。そんな犬が担ってきた役割も考えながら、今回は「走るのが得意な犬種」をご紹介します。

犬界最速?!

グレーハウンド(Greyhound)

まさに走るために作出された犬種。グレーハウンドは犬の中でも最も速く走る犬種だといわれています。バランスの取れた筋肉にアーチを帯びた背中、長い四肢を使って一気に加速できる体型をしています。時速65km〜70kmで走ることができ、なんと過去最高時速記録は72kmだとか。

古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代の壁画にグレーハウンドに似た犬が描かれていたといわれ、古くから人間と共に生活をしてきたことが分かります。また、貴族階級のみ所有することを認めらていた時代もあり、彼らの間では娯楽である「野ウサギ狩り」をさせる犬として、絶大なる人気を博していました。その後から現在まではトラック競技を行う「競技犬」として、現在も「最速の犬」としての活躍を続けています。

短距離走が得意な犬種

最速で走る犬種は「グレーハウンド」でしたが、他にも速く走ることができる犬種はたくさんいます。次は「短距離」での走りを得意とする犬種をご紹介します。

ウィペット(Whippet)

その見た目からも分かるように、グレーハウンドを祖先に持つ「ウィペット」。畑を荒らすウサギなどの小動物を負うために作出されたといわれています。また、猟犬の性質を強めるために、テリア系と交配され、現在の形に落ち着いたとされています

バランスが取れた無駄のない筋肉と骨格に美しいアーチ状の背中、小さな頭に細い首と、その美しい姿はドッグショーでも活躍をしています。しかし、最大の特徴といえば、飛ぶように走ることができる足の速さです。ウィペットという名前は、そのしなやかで美しい走りから、競走馬が走る際に使われる「鞭(=whip)」に由来に持ちます。バランスの取れた身体を使って、最高時速55kmで走ることができるといわれています。

サルーキ(Saluki)

別名「ガゼル・ハウンド」と呼ばれる「サルーキ」。その名の通りガゼル狩りの猟犬として活躍した歴史を持ちます。サルーキは最高時速69km以上だとされていますが、ガゼルといえば時速90kmで逃げることができる動物。そのガゼルを追っていたことを考えると、グレーハウンドよりも速いという意見もあるそうです。

サルーキといえば、その足の速さも特徴ながら、現存する飼育犬の中で最も古い犬種だといわれています。また、エジプト王家の犬として、王族と一緒に埋葬された高貴で特別な犬であったとされます。

ボルゾイ(Borzoi)

別名「ロシアン・ウルフハウンド」と呼ばれる通り、ロシアで行われるオオカミ狩りの猟犬として活躍してきた「ボルゾイ」。ロシア語で「敏速」を表す通り、過酷なロシアの寒さに耐えうる被毛と、オオカミを追うことのできる足の速さを持ち合わせています。また、追うだけではなく、オオカミを仕留める勇敢さも持っていたといわれています。足の速さは時速50km以上だといわれています。

ボルゾイは1917年のロシア革命以前は王侯貴族にのみ飼育が許される犬種でした。ロシア革命以降には、王侯貴族と同様に迫害の身となる悲しい歴史を持ちます。その後はイギリスのビクトリア女王やアレクサンドラ王妃、アメリカでも広く愛され、現代でもその高貴な姿でドッグショーやドッグレースで活躍を続けています。

他にも最高時速55kmほどのドイツ出身の「ワイマラナー(Weimaraner)」や、ハンガリー出身の「ビズラ(Vizsla)」は最高時速60km程だといわれています。人間は到底追いつけない速さで走るこの犬たちは、猟犬として人間の手伝いをしてきた過去を持っています。

長距離走が得意な犬種

短距離走が得意な犬種は元は猟犬として、後にはドッグレースなどで活躍をしてきましたが、長距離走が得意な犬種もいます。

シベリアンハスキー(Siberian Husky)アラスカンマラミュート(Alaskan Malamute)ダルメシアン(Dalmatian)ロットワイラー(Rottweiler)…etc

これらの犬種はまさに長距離を走ることが得意な犬種。寒い地域で狩猟犬や犬ぞりを引く役目を担ってきた犬種や、家畜を護衛しながら長距離の移動をさせる役目を担ってきた犬種など、彼らはいづれも強い忍耐力と体力、力強い身体を持ちます。

まとめ

走るのが得意な犬種を紹介してきましたが、ほとんどの犬は走り回るのが大好きです。思い切り走る愛犬の姿を見ると、こちらまで楽しくなってきます。

特に都会で飼育している犬は、なかなか走らせてあげる機会を作るのは難しいかもしれませんが、定期的に安全なドッグランや公園で走らせる機会を作ってあげてくださいね。