「一人じゃないよ、相談して」  SNSでのつながりを自殺防止に

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 WHO(世界保健機関)が定めた9月10日の「世界自殺予防デー」それにちなみ、日本でも9月10日〜16日が「自殺予防週間」と設定され、国や自治体が啓発活動や心の悩みを抱える人の相談業務などを実施している。SNSでのつながりを自殺防止に生かそうという取り組みも。Facebookでは、いじめや自殺を予防したり減らすためのオンラインサポートページを設けている。

 このサポートのコンセプトは、「人の助けとなるような安全なコミュニティの構築」。例えば、自分がいじめを受けている場合には、「冷静になる」「信頼できる人に話す」「安全を確保する」「仕返しをしない」などをアドバイスし、具体的に「深呼吸をする」「冷静でないときに加害者に近づかない」「親友、親、先生、場合によっては警察に相談する」などを挙げている。また、友達がいじめられている場合には、「君は独りじゃない」ということを伝えたり、全員の安全を確保するために自分だけで抱え込まず信頼できる人に相談することなどをすすめている。また、自殺を考えてしまう人には、友達にサポートを求める方法やリラックス法、相談機関の電話番号なども紹介している。

 SNSは、投稿を通した感情のもつれや悪口、仲間はずれなど、いじめや人間関係の不和につながることもあるが、友人知人とつながっているということは、「もうだめだ、死にたい」と思ったときにSOSをすばやく発することができるということでもある。また、深刻に思いつめた友達に「ちょっと待って、話を聞くよ」と声をかけることもできるかもしれない。ただ、やはり気をつけたいのはプライバシーの問題。「相手に関するこの情報は、他の知り合いとシェア(共有)してよいものなのだろうか」など、常に相手の気持ちや立場を考えての活用が欠かせないのは言うまでもない。Facebookでも、コミュニティ規定などをよく読み、他者への思いやりと互いを尊重する心を持って活用することを呼びかけている。