ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ(アロヨモリノスからマドリード、117.6キロメートル)。ツール・ド・フランスとの2冠達成を果たし、喜ぶチームスカイのクリス・フルーム(2017年9月10日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】今年のツール・ド・フランス(2017 Tour de France)とブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)で2冠を達成したチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、三大ツール(グランツール)の同一年制覇という偉業を成し遂げることは「大仕事になる」と語った。

 現在32歳のフルームは10日にブエルタの総合優勝を飾り、1978年にベルナール・イノー(Bernard Hinault)氏が果たして以来、史上3人目となるツールとの同年2冠を達成した。

 これまでジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)と合わせて同年にグランツール制覇を成し遂げたライダーは存在していないことから、その偉業達成は難しいとしながらも、フルームは不可能ではないとの見解を示している。

 ツールで通算4度の総合優勝を誇るフルームは、英BBCラジオ4(Radio 4)に対して、「不可能なことは何もないが、大仕事であることは間違いない」とコメント。また、ベルギーの名選手エディ・メルクス(Eddy Merckx)氏のグランツール11勝を超えることについては、さらに慎重な考えを示した。

 ブエルタでは通算3度の総合2位(2011、2014、2016)に終わったあと、ようやく赤ジャージー(マイヨ・ロホ)を手に入れたフルームは、「時代がまったく違う」とすると、「エディ・メルクスの時代は、彼がカレンダーの毎レースで勝てる可能性があった。その時代から、自転車ロードレースは変化している」と語った。

 フルームが2冠を達成するのに先立ち、スカイは厳しい状況に立たされていた。フルームの元チームメートであるブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)氏が、ツールの2011年大会と総合優勝を果たした2012年大会、そしてジロの2013年大会を前に、強力なコルチコステロイド(corticosteroid)を処方されていたことが発覚した。

 ウィギンス氏とチーム代表のデイブ・ブレイルスフォード(Dave Brailsford)氏は、統括団体から禁止されていた薬物を使用した理由について治療目的だったと説明。その一方で、2011年のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(Criterium du Dauphine)開催中にウィギンス氏に届けられた謎の小包について、スカイは英国反ドーピング機関(UKAD)の調査対象となっている。

 スカイは不正行為について否定しており、フルームもブレイルスフォード氏に対する絶対的な支援を行うことについて、「もちろんだ」と回答。さらに、「ロードでは、レースのことだけに集中している。これらの疑惑は、われわれに向けられたものではないから、まったく問題ない」とつけ加えた。
【翻訳編集】AFPBB News