FACTOTUMの有働幸司とEarldomで本企画を担当した住井英紀

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 1940年創業のアラ商事が展開するネクタイ・ストール ブランド「アールダム(Earldom)」と、有働幸司氏が手掛けるメンズブランド「ファクトタム(FACTOTUM)」がコラボレーションし、新ブランドが誕生した。両者の化学反応から生まれた新感覚のネックウエアブランド「Earldom × FACTOTUM」として、販売がスタートした。
 「アールダム」は正統派のネクタイやストールに注力しており、「ファクトタム」はモードとリアルクローズを融合したワードローブを展開しているが、いずれもクラシックやトラッドの要素を取り入れているアプローチが共通点。この秋から展開される「Earldom × FACTOTUM」のファーストコレクションでは「ファッションは自由であれ」をテーマに、世界中の伝統的な柄などを取り入れたエスニックテイストのデザインを、職人による巧みな織りやプリント技術を用いて、大判のストールとネクタイに落とし込んだ。
 ストールの素材のベースは、マットな質感が特徴のスパンシルク。シルクとウールで織られた生地は柔らかい風合いに仕上がり、ドレープが美しくしなやかな巻き心地を味わえる。ネクタイにもストールと同じプリント柄を使用。ドレスシーンやカジュアルシーンを問わず、コーディネートを楽しむことができる。全てアラ商事が運営する群馬県桐生の織物工場で職人により生産され、ストールは2柄各2色展開でサイズによって2万円と3万2,000円、ネクタイは2柄4色展開で生地の取り方によって一つ一つデザインが異なり、ふたつとして同じものがない。価格は1万2,000円(いずれも税別)。
 今回の協業での役割について有働氏は「伝統的なものづくりを良い意味で崩していくこと」と捉える。世界各地の旅から着想してきたファクトタムならではのプロセスを凝縮させ、「さまざまな地域の伝統的な柄をパッチワークのようにしてひとつのデザインに落とし込めないか」という考えを具現化した。アールダム商品企画担当の住井英紀氏は、両者の「化学反応」に期待。有働氏の斬新なアイデアにチームが奮起され、これまでにない挑戦として「自社工場を持つ強みを活かすことができた」。有働氏は、ネクタイをオンブレチェックのネルシャツに合わせたり、ストールとワークジャケットを合わせるなど、枠にとらわれず「ファッションのひとつの楽しみ方として普段のコーディネートに取り入れていただきたい」とし、住井氏もまた「特に若い男性に向けて、自分を表現する入り口になれば」と期待を寄せる。