「アニマルフリー」と「ジャパンメイド」にこだわったバッグ

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口に入れるものや肌につけるものが、どこでどうやって作られているのかはとても気になります。それに比べると、身につける服や持ち歩く小物について意識している人は意外と少ないかもしれません。
機能性と美しさを備えた才色兼備な素材
たとえば、使い込むほどに味わいが出るレザーのアイテム。デザインの美しさはもちろんのこと、雨に強く、汚れたら水拭きするも可能。軽くて丈夫で、発色がいい。気に入った、買いたい。でももしそれが、「人工皮革」の製品だったらどうしますか?
本革という選択肢の一方で、新しい価値観として注目したいのが「人工皮革」です。動物性皮革を一切使わず、日本の優れた技術によって開発された高級な人工皮革を製品にしているのが「FUMIKODA(フミコダ)」。2017年の春夏コレクションからデビューしたばかりのブランドです。 クリエイティブディレクターを務めるのは、IT業界で活躍する幸田フミさん。軽くて丈夫、それでいてエレガントなビジネスバッグをずっと探していたのに、理想のアイテムに出会えなかったことから、自分でブランドを立ち上げました。
幸田さんは、高専では化学を専攻していた"リケジョ"。素材について調べるうちに、レザーやファー、ハラコといった、それまでは何気なく使っていた素材が製品となる工程を知り、「自分が仕事で使うバッグのために、動物を犠牲にしていいものか」と悩んだそうです。そしてブランドのコンセプトとして「アニマルフリー」「エコフレンドリー」を掲げた物づくりを始めました。

「日本の高い技術で作られた"人工皮革"は、合成皮革や塩化ビニールとは異なり、ラグジュアリーな質感と耐久性を両立させた最先端の素材。丈夫で軽く、発色がいいのが特長です。決して本革を否定するのではありません。あくまでも新しい価値観として、選択肢のひとつに加えてはどうかというご提案がしたかったんです」(幸田さん)

ファーやプラスチックに代わる素材を求めて
アニマルフリーは、レザーだけではありません。「FUMIKODA」のファーは、和歌山県橋本市の岡田織物が製造しているアニマルフリーのコアブリッドファー。エシカルな思想が進む海外では有名ブランドも使用するほどの上質なエコファーです。特殊な技術で静電気を抑制し、風合いが劣化しづらいのも特長です。 近年、プラスチックが海などの環境を汚染したり、海洋生物がプラスチックのゴミを誤食をしてしまうことなどが問題視されています。そこでFUMIKODAが注目したのは、70%がコットンでできているコットンセルロースという素材。福井県鯖江市の職人が、美しいべっ甲風のパーツに仕上げています。プラスチックは傷がついたらおしまいですが、コットンセルロースは磨けば輝きを取り戻すのだそうです。
長く使い続けられる丈夫さも「エシカル」
丈夫な素材であることから「きっと、長くお使いいただけると思います」と幸田さん。長く使いつづけるということも、環境保全・社会貢献に通じる「エシカル」の発想です。

「消費が盛んな今だからこそ、長く使える物が作りたいと思いました。ですから、持ち続けるなかでさまざまな楽しみ方を見つけられるように、バッグの目隠しとして使える"フラップ"というパーツの素材やカラーは豊富に揃え、その日の服装や気分にあわせて付け替えられるようにしました。さらに、クラッチなどの他のアイテムに付け替えて、違った表情を楽しむことができます」(幸田さん)

バッグや小物につけられるように、色とりどりのタッセルも用意。同じバッグでも、タッセルが違うとずいぶん印象も変わります。
日本の伝統工芸と職人のすばらしさを伝えたい
FUMIKODAのポリシーは「アニマルフリー」であること、そして「Made in Japan」であること。エシカルな素材もすべて日本製。さらに、日本の伝統工芸をセンス良く取り入れています。