「昨シーズンはセバスチャン・ルディがいたために、他の選手にはあまりチャンスがなかったんだ」と振り返ったユリアン・ナーゲルスマン監督。そのドイツ代表が今夏にバイエルン・ミュンヘンへと移籍金なしで加入し、その穴埋めが1つの大きな課題となっていたのだが、しかしそのチャンスを若干19歳の若者が突如として掴み取ってみせた。「今、彼はこのチャンスをものにすることができているね」

その選手こそ、2シーズン前はAユースでプレーしていたものの、昨季はU23で主力を務め、そして今季は開幕戦でいきなり先発でブンデス1部デビューを飾った、デニス・ガイガーである。「プレーをしていて、特に大きな不安は感じていないし、ボールをもってうまく対処することができていると思う」と同選手はコメント。

一方のナーゲルスマン監督は、「本当にいい選手だね。あの世代ではトップクラスに位置しているし、彼がトップチームでやれるというのはすぐに感じ取ったことだよ」と述べ、さらに「彼にとっていい部分というのは、あまり考えすぎずに、頑張ることができているということだ。CLプレーオフのリヴァプール戦では、広範囲でカバーしなくてはならないなかでもうまく対処していたし、彼はプレッシャーのかかるなかでボールを持っても問題にしない。自信をもって、「やれるもんなら、やってみろ!」というくらいの気概でプレーしているよ」と言葉を続けた。