【ブンデス日本人の現地評】ゴールで勝利に大貢献の武藤と宇佐美には高評価、他の4人は振るわず…

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 代表ウィークを終え、ブンデスリーガ1部は第3節が行なわれたが、日本人選手にとっては先発が2人、途中出場が2人と、やや寂しい週末になった。

 そのなかで最も輝きを放ったのは、マインツの武藤嘉紀。ホームでのレバークーゼン戦に1トップとして先発すると、前半終了間際に同点ゴールをマークしてチームの逆転勝利(3-1)に大きく貢献した。
 
 現地メディアは、その活躍を大きく取り上げている。
 
『ビルト』紙はチーム最高タイの2点を与え、「常にプレーに絡みながらも、長いあいだ、前線で孤立していた。しかし、チャンスを得ると、それをモノにした。前半終了間際の彼のゴールが、試合を変えた。後半にはFKを獲得し、2-1の勝ち越し点による勢いももたらした」と評価した。
 
 また、電子版で「武藤とその仲間たちが、レバークーゼンの開幕からの不調を完璧にする」という見出しを付けた『キッカー』誌は武藤に2.5点を与え、ゴールについて「武藤が何もないところから同点ゴール」と記している。
 
 一方、地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』の評価は今ひとつ。「まずチームメイトから孤立させられ、最初は何も起こせなかった。調子を上げて価値ある同点ゴールを決めた」とやや辛めの寸評で、評点は3点に止まった。
 
 2トップの一角としてアウクスブルク戦に先発フル出場した大迫勇也だが、チームは0-3で敗れ、開幕3連敗となった。彼自身は31分に決定機を迎えたが、ジョン・コルドバのパスは合わなかった。
 
 4.5点を付けた地元紙『ケルナー・シュタットアンツァイガー』は「コルドバが確実に1-1にしなければならない場面を台無しにした。だが、大迫のアイデアはどこに消えたのか?」と、その場面について言及している。
 
 一方、5点を付けた地元紙『エクスプレス』は、「大迫のアイデアはどこへ行ってしまったのか? チームには大迫が足りなかった」と、同じく彼が攻撃に想像性をもたらせなかったことに追求した。そして、『ビルト』、『キッカー』ではともに、5点と厳しい採点が付いた。
 
 ハンブルクの酒井高徳は、RBライプツィヒ戦で71分からピッチに入り、今シーズン、リーグ戦初出場となったが、75分にはティモ・ヴェルナーにカウンターからのゴールを許し、チームも0-2で今シーズン初黒星を喫した。
 
 地元紙『ハンブルガー・アーベンドブラット』は「酒井がピッチにやって来て敗れた。この日本人はファウルを犯すことなく、ヴェルナーを止めることができなかった」と記し、何が何でも失点を防ぐべきだったと説いた。『ビルト』は4点、『キッカー』は出場時間が短いため採点が付かなかった。
 シュツットガルトの浅野拓磨は、シャルケ戦(1-3で敗戦)で2点ビハインドの72分から途中出場。シュートを1本放ったが、チームを反撃に導くことはできなかった。
 
『ビルト』は4点を付け、「最初のアクションでシュートを狙ったが、その後は大人しかった」と記述。『キッカー』は採点が付かなった。
 
 地元紙『シュツットガルター・ツァイトゥング』は、「終盤にもっと多くのチャンスがあったら、シャルケをもう一度、慌てさせることができていただろう。だが浅野からは、最後のところでゴールへ向かう勢いが十分でなかった」と記している。
 
 第5節が行なわれた2部リーグでは、デュッセルドルフ対ウニオン・ベルリン(3-2で前者が勝利)の上位対決で2人の日本人選手が、新天地でのデビューを飾った。
 
 デュッセルドルフの宇佐美貴史は74分に交代でピッチに入ると、84分には早くも初ゴールをマークし、チームの逆転勝利に貢献。『キッカー』では採点がなかったものの、『ビルト』は2点の高評価を与えた。
 
 また、地元紙『ライニッシェ・プレッセ』も2点を付け、「宇佐美がターニングポイントと現象をもたらす」という見出しで記事を掲載し、「日本人ファンがスタンドに詰めかけたことだけでなく、(彼自身も)その価値を証明した」と、ピッチ内外での貢献を言及した。
 
 ウニオン・ベルリンの内田篤人も75分から交代で出場し、リーグ戦では2015年3月7日以来の公式戦復帰を飾った。直後の78分には、華麗なターンからのクロスで相手のオウンゴールを誘発している。
 
 だがチームが敗れたため、評価は低調。『ビルト』は採点が4点で、『キッカー』は出場時間が短かったことで、採点なしとなった。