レスター移籍合意も“14秒遅れ”で未登録のポルトガル代表MF 練習参加禁止の悲劇にも直面

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宙ぶらりん状態のアドリエン・シウバ クラブの施設外で調整

 日本代表FW岡崎慎司の所属するレスターは、8月31日の移籍市場最終日にスポルティング・リスボンからポルトガル代表MFアドリエン・シウバを、移籍金2200万ポンド(約32億円)で獲得した。

 だが、FIFAへの国際移籍証明書の提出が、締め切りからわずか14秒遅れたため、シウバは公式戦に出場できないというアクシデントに直面している。補強の目玉だったはずの男はチーム練習にも参加できず、家族とクラブの施設外での調整を余儀なくされるという悲劇に見舞われている。地元紙「レスター・マーキュリー」が報じた。

 移籍市場最終日にクラブ間合意を取りつけたレスターの中盤には、チェルシーに移籍したイングランド代表MFダニー・ドリンクウォーターの後釜としてシウバが加わるはずだった。しかし、レスター強化部が選手登録手続きが期限までに完了しないという失態を犯してしまう。そしてシウバは、9日に本拠地キングパワー・スタジアムで行われたチェルシー戦(1-2)は観衆に混ざってスタンドで観戦していた。

 だが、ポルトガル代表MFに降りかかった悲劇は、公式戦に出場できないことだけではなかった。

「彼とは話している。強烈な個性の持ち主だ。彼は問題ない。疑っていない。だが、現時点で彼とトレーニングできていない。選手にとっては困難な状況だ。彼はW杯イヤーで、代表のためにプレーしたいと願っている。彼はフットボールをしたがっているが、今、宙ぶらりんの状況だ」

 レスターのクレイグ・シェイクスピア監督はこう明かした。シウバはFIFAからチームの練習参加も禁止されていることが明らかになった。

「どこまで長引くのか分からない」

「彼の兄は実際のところフィジカルコーチだ。だから、彼は兄とプレーすることになるだろう。そんな状況に陥ってしまえば、選手にとっては困難な状況になる。このプロセスが終わるまで、どこまで長引くのか分からない」

 チームの施設を使えないシウバは、兄でフィジカルコーチのジェレミー・ダ・シウバさんと個別トレーニングを行うことになるという。

 14秒の遅れが招いた悲劇――。シウバはすぐにレスターの一員としてピッチに立てるのか。それとも来年1月の移籍市場再開を待つことになるのか。レスターにとっても、シウバにとっても悲劇と言えそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images