生け花などの観賞用に使われるカナリアナスの出荷が館山市で最盛期を迎え、生産者らが箱詰めなどの作業に追われている。

 南米原産のナス科の植物で、黄金色の実に角状の突起があり、鳥のカナリアが止まっているように見えることが名称の由来。実そのものがキツネの顔に似ており「フォックスフェイス」とも呼ばれる。同市によると、市内豊房・神余地区では20軒ほどの栽培農家があり、主に東京の花き市場へ今月末まで出荷は続く。

 今年は長雨の影響で実が小さく、8月の日照不足で色付きも遅く「苦労した年」だったそうだが、JA安房カナリアナス部会長で同市岡田の山口博美さん(69)は「黄金色の縁起物として、見る人が幸せな気持ちになってもらえれば」と話している。