ため池のオニバスを観察する市立北条小学校の児童ら=加西市北条町北条

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 加西市北条町北条のため池で、絶滅の恐れがある水生植物「オニバス」が、7年ぶりに開花した。

 水面に浮かぶ大きな緑色の葉の間から紫色の小さな花が顔を出している。今月末頃まで楽しめるという。

 オニバスはスイレン科の一年草で、葉や茎全体に鋭いトゲがあるのが特徴。環境省レッドデータブックで絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)に指定されている。同池は同市にある900以上のため池のうち、唯一の自生地という。

 市環境課によると、例年水深2〜3メートルほど残す水を昨年末に10〜50センチにまで抜いたことで、種子が空気に触れて刺激を受けて、発芽したのではとしている。

 市立北条小の3年生約50人が11日、環境学習の一環として、同池を訪れた。児童らは葉に触れるなどして熱心に観察していた。葭田幸穂(よしださちほ)さん(8)は「花の形がタンポポみたいでかわいかった」と話した。