県がコシヒカリの後継として開発した新銘柄米「いちほまれ」の収穫が11日、始まった。

 小浜市太興寺の農場で西川一誠知事らが参加した収穫式があり、ポストコシヒカリへの期待を膨らませた。今シーズンは県内各地で約600トンの収穫が見込まれ、23日から首都圏を中心に試験販売が始まる。

 昭和31年に開発されたコシヒカリを超えるような新銘柄米を生み出そうと、県は平成23年から新品種の開発に取り組んでいた。4月に「日本一おいしく誉れ高い米になるように」という思いを込めて名称が「いちほまれ」に決まった。甘みや粒の弾力、倒れにくく病気に強いのが特長。県によると、県内全体の栽培面積は約120ヘクタールに上り、131の認定農家が栽培している。30年から本格的な販売を予定している。

 収穫式には西川知事や松崎晃治・同市長、地元のJA関係者らが参加。西川知事は「全国の消費者に末永く愛される米になることを期待している」とあいさつ。地元の小・中学生ら約50人が約1・2ヘクタールの農場で稲を刈り取った。

 農場を経営する「永耕農産」代表の辻川清和さん(57)は「高温や豪雨があり、水の管理には気を使った。責任を感じて栽培したが、出来は上々。消費者においしい米を味わってほしい」と期待する。

 稲刈りに参加した同市立松永小6年の柴田緑さん(12)と山田優奈さん(11)は「いつもの稲刈りよりも緊張した。いちほまれがおいしい米として広まってほしい」と笑顔をみせた。

 開発に携わった県農場試験場の清水豊弘場長は「今年の栽培データを基に適した肥料を開発するなど、今後も品質向上に取り組んでいきたい」と話した。