11日午後0時半ごろ、東海村豊岡の沖で、県水産試験場漁業調査船「あさなぎ」の乗組員から「船が動かなくなり、流されそうだ」と同試験場に通報があった。

 船はその約10分後、岸から約50〜100メートルの地点で座礁し、転覆した。

 20〜50代の男性乗組員4人は座礁する前に海に飛び込み、自力で岸までたどりついたが、乗組員の男性(29)が過呼吸の体調不良を訴えたため、病院に搬送された。男性はその後、回復し、けが人はなかった。

 県漁政課によると、調査船は定期的に行っている放射性物質の検査のため、シラスを捕獲していた。その際に使用していた漁網が船のスクリューに絡まり、操作不能となった。

 同課の担当者は「当時の天候や潮の流れは問題なく操業できる状況だった」としている。また周辺には少量の燃料油が流出しており、今後、船の回収と油の流出対策を行う。

 「あさなぎ」の総トン数は4・9トンで全長17メートル。