江戸時代から続く「ひょうげ祭り」が10日、高松市香川町で行われた。

 飼料袋などで作った衣装を身にまとい、顔には派手な化粧を施した住民らが、浅野集落研修センターから新池までの約2キロの道のりをおどけながら練り歩き、沿道の見物人を楽しませた。

 同祭りは水不足で悩まされていた同地区に、ため池「新池」を築いた矢延平六の功績をたたえ、水の恵みに感謝し、豊作を祝う行事として始まった。祭りの名称は、おどけるとか滑稽を意味する讃岐の方言「ひょうげる」に由来する。

 神輿(みこし)渡御で使われる神具や供侍の衣装は、農作物や家庭用品で作る。供侍は飼料袋などで作った裃を着て、頭にはシュロ皮のまげを着け、腰にはサトイモの茎で作られた太刀を差している。神具は老人会、衣装は婦人会、化粧は水彩画クラブや美容師らと、地域の人らがそれぞれ担当した。

 今年の祭りには、住民約80人とともに浅野小学校の4年生約80人が参加。一行は2時間かけて練り歩き、沿道に詰めかけた見物人の歓声を浴びた。

 同市木太町から見物に来た男性(72)は「衣装も化粧もユニークで見応えがあった。ずっと続けてほしい」と話した。