英国の労働許可証取得は、世界でも指折りの難しさ。日本代表でのキャリアが始まったばかりの井手口にはやや酷な条件が。写真:田中研治

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 イングランドの実質2部であるフットボール・リーグ・チャンピオンシップ(FLC)。開幕4節を終えて首位に立つ古豪、リーズ・ユナイテッドが獲得に乗り出したとされるのが、ガンバ大阪のMF井手口陽介だ。
 
 クラブのスポーツディレクターであるヴィクター・オーラ氏が先日、「アジアでのビッグなサプライズ移籍が成立間近だ」と語り、8月下旬にイタリア人オーナーのアンドレア・ラドリッツァーニ氏が訪日したとの情報も。にわかに信憑性が高まっている。
 
 そんななか、地元ヨークシャーの『Yorkshire Evening Post』紙が言及したのは、ワーク・パーミット(労働許可証)についてだ。英国クラブへ移籍する選手にとって、常に大きなハードルとなっている。
 
 FIFAランキングが現在44位で、過去2年の平均順位が31〜50位である日本の場合、代表選手は同じく過去2年における公式戦の75%以上に出場していなければならない。日本代表の対象は20試合で、井手口は4試合の出場(20%)だ。あとは高額移籍金が基準額(1000万ポンド=約13億円)を超えるケースや、高額年俸で高額納税が見込める選手などにも発給され、クラブがその価値を英国政府に対して保証すれば、特例が下る場合もある。つまり、かならずしもひとつのルールに縛られてはいない。
 
 とはいえ同紙は、冬の移籍でのパーミット取得は厳しいだろうと見ている。
 
「やはりナショナルチームでの実績が乏しい。現状では難しいだろう。アーセナルのタクマ・アサノが(シュツットガルトに)貸し出されたように、日本人ミッドフィルダーも欧州の他のリーグで研鑽を積むことになるだろうか」
 
 リーズはこの夏、ユベントスから24歳のモロッコ代表ボランチ、アシム・ブーイを獲得。期待の新戦力だが労働許可証が発給されず、同選手はスペイン2部のクルトゥラル・レオネサへシーズンローンで移籍した。
 
 はたして、ガンバの至宝を巡るストーリーはどんな結末を迎えるのだろうか。