日本代表、ぶっちゃけ2018年W杯でどこまで行ける?編集部が考える

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8月、9月の代表ウィークにオーストラリアを下し、2018年ワールドカップ出場を決めた日本代表。

日本代表のFIFAランキングは現在44位。残された期間は9ヶ月と長くはないが、本大会で少しでも良い成績を残すため強化に期待したいところだ。

そこで今回は、日本代表が2018年のワールドカップでどこまで勝ち上がれるのか編集部に予想してもらった。

もちろん、9ヶ月前のこの時点での予想というのはある意味で無茶振りだ。出場チームは8チームしか決まっておらず、組み合わせ抽選会は12月の開催だ。

しかし、それでも今の日本代表が世界の中でどういった立ち位置にあり、本大会でどこまで勝ち上がれるのかは気になるところ。

無茶であることは承知の上で、編集部のそれぞれに本大会での予想をあげてもらった。

編集部K

Q. 日本代表はどこまで行ける?
A. ベスト16

理由

FIFAランクで考えればグループステージ3位でも上出来、と言える立場である。算出の方法に議論の余地はあるが、40番代というのは実力的にも妥当な位置にあると思う。

ただアジア枠が多すぎるという意見には賛同しない。

南米と欧州がもっと枠を広げたいなら、FIFAにもっと金を出せばいいだけである…それが正しいかどうかはともかく。

さらに上のステージに行くために

だからこそ日本は、40位以下でも出られるこのチャンスを活かすべきなのだ!

現実的な成功はベスト16。もっと上を狙うだけの実力を付けるのは、あと1年では難しい。ただ、出場を重ねることこそが最大のステップになり得ると思う。

編集部I

Q. 日本代表はどこまで行ける?
A. グループステージ敗退

理由

前回大会から伸びた点があまり見当たらない。このままならば厳しい戦いが待っているはず。

さらに上のステージに行くために

3バックを含めたオプションの模索、新たな人材の積極的な登用。

編集部O

Q. 日本代表はどこまで行ける?
A. ベスト16

理由

現状を考えれば本大会までにベスト16を狙えるチームには仕上がるだろう。少なくとも前年に“最大値”を露呈したブラジル大会よりは期待が持てる。

その上に行けるかどうかはこれからのプロセスとハリルホジッチ監督の閃き次第だ。

編集部T

Q. 日本代表はどこまで行ける?
A. グループステージ敗退

理由

日本代表を応援するものとしてポジティブな予想を出したいところだが、現実的に見れば、「グループリーグ敗退」が妥当か。

ハリルホジッチ監督が敷くスタイルは、同格や強豪の相手にはある面で理には適っているものの、「試合を決められる選手の不足」は本大会でも課題として残るはずだ。

決勝トーナメント進出の可能性が生まれるのは、「1勝1分1敗」の星勘定ができそうな組み合わせに恵まれた時だろう。

さらに上のステージに行くために

このタイミングで戦術を見直すことは難しいため、試すとすれば、新戦力の積極的登用だろう。

少なくとも「個人技で流れを変えられる選手」や「試合のテンポを変えられる選手」などは、現在の代表にも足りていないため見つけていく必要性がある。

編集部H

Q. 日本代表はどこまで行ける?
A. ベスト8

理由

前回大会のアルジェリアがそうであったように、ハリルホジッチ監督の精緻な戦術は対戦相手が強ければ強いほど効力を発揮する。逆に予選で苦しむことは目に見えていたが、そうは言いながらも首位通過を決めたことは素直に評価していいだろう。

本題の結果予想だが、ワールドカップの準決勝には基本的に実力のあるチームがそのまま残る。しかし、その一歩手前、ベスト8までは複数の要素が絡み合えば十分に可能であり、我らが日本代表には2002、2010年大会のベスト16を上回る、最高成績を目指して戦ってほしい。

編集部S

Q. 日本代表はどこまで行ける?
A. グループステージ敗退

理由

ハリルジャパンには期待しているが、それでも世界の壁は厚いと見る。

その理由はシンプルで、国際大会の出場経験や強豪との対戦機会が少なかったこと。ハリルホジッチ監督はアジアカップ敗退後に就任しており、この3年間はほぼアジア予選の戦いでスケジュールが埋められてきた。

国際親善試合で対戦したのはブルガリアやボスニア・ヘルツェゴビナといった中堅国のみで、ある程度仕方がないとは言え経験は乏しい。そう考えると、やはりコンフェデレーションズカップに出場するためにもアジアカップでは優勝しておきたかったところというのが本音だ。

もちろん本大会の組み合わせ抽選会次第だが、今の時点で世界の実力国を打ち負かす可能性は高くないと言わざるをえない。

さらに上のステージに行くために

強豪国との対戦経験と、選手個人のコンディション維持。

11月の代表ウィークでは強豪国との対戦が報じられているが、残り9ヶ月の限られた日程で少しでも強いチームとやっておきたい。少なくとも、10月で対戦するハイチとニュージーランド以上の国と…。ここからは、協会を含めての力が試されるだろう。

あとは、結局のところ個人の集合がチームになるので、主力選手が所属チームでどれだけコンディションを維持できるかは大きいだろう。欧州の2017-18シーズンは今からが本番。ハリルホジッチ監督にとっても、個々のコンディションがいっそう気になるはずだ。