アメリカ南部に上陸した大型ハリケーン「イルマ」が、気象学者を驚かせる珍しい現象を起こしている。

その現象は理論的には起こりうるが、実際に目にする可能性はゼロに近いと気象学者たちは言う。

強力なハリケーンが海を吸い寄せた

@Kaydi_Kというツイッターユーザーが今月9日に投稿したビデオが話題になっている。フロリダ半島とキューバの中間に位置するバハマのビーチを映したものだ。

彼女(投稿者)はこう書いている。

「今、とても信じられない気持……これは(バハマの)ロング島。海の水が無くなっている!!!」

このことを報じた海外メディアが気象学者に取材したところ、強力な低気圧であるハリケーンによって海水が吸い寄せられた結果であるとのこと。

簡単に言うと、ハリケーンの中心部に向かって吹く強風のせいで海水が中央に寄せ集められてしまったということになる。

この日ロング島では、南東から北西に向かって強風が吹いた。そのため、島の北西岸にある海水がハリケーンに引き寄せられ、浅瀬の底が露になった。

他の場所でも同じ現象が

これと同じ現象が他の場所でも目撃され、ビデオや写真が投稿されている。

(イルマがやってくるのを待ち構えているが、タンパベイは犬のいい遊び場になっている。イルマのせいで市の公園が閉鎖になっているので、これはちょうどいい)

フロリダ州のメキシコ湾に面する地域では東からの強風が吹いたため、タンパベイ地域の海岸から海水が消えた。

津波の心配はなし

このように一部の地域で海水の水位が下がっている一方、「別の地域には海水が寄せ集められ水位が上がっているはずだ」と気象学者は言う。

ハリケーンが去れば、寄せ集められた海水が戻ってくるが、その時に津波が起こることはないそうだ。