【ロサンゼルス=中村将】ロイター通信などによると、メキシコ南部沖地震の死者数は10日までに、少なくとも91人に上った。

 地震が発生した7日以降、震源地に近いオアハカ州フチタン周辺では余震が800回以上続いており、米地質調査所(USGS)によると、そのうちの60回以上がマグニチュード(M)4・5以上の規模という。

 当局者によると、死者数はオアハカ州だけで71人となった。南部チアパス州とタバスコ州でも多数の死者が出ている。

 余震による建物の損壊を恐れ、被災者の大半が屋外で寝泊まりしている。フチタンでは病院が被災したため、学校の体育館に臨時の医療施設が置かれ、被災者の治療が行われている。

 AP通信によると、人口約2万人のオアハカ州ウニオン・イダルゴでは10日、地震発生から4日目に入っても救援物資の到着が遅れている。被災地では、兵士や警察官らが倒壊した建物で、シャベルやツルハシを使い作業に当たっており、周辺自治体からのボランティアが救援物資などの運搬をしている。

 オアハカ州知事は地元テレビに、「全財産を失ったり、家族が犠牲になったりした人の数は、80万人以上に及ぶ可能性がある」と話した。ペニャニエト大統領は3日間の服喪期間を設ける一方、速やかな支援を約束した。

 メキシコでは1985年9月にも大地震が発生し、約1万人が死亡した。今回の地震の規模(M8・1)は、85年の地震の規模に匹敵するとみられている。