銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みに答えていきます。恋にHに! ひとには聞けない恥ずかしいあんなコトこんなコトにもどしどしお答えしてまいります!今回は不倫ネタであります。

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子

【クラブ佑雪】vol. 2

「夫と別れて不倫相手と再婚したいのですが」

佑雪ママ、『クラブ佑雪』オープン、おめでとうございます! ずっと『GQ』のお悩み相談室を拝見させていただいてました。 今回の悩みというのは、夫がいる身で好きなひとと一線を越えてしまったことです。結婚7年になる夫のことは愛していますが、同棲期間を含め、10年近くセックスレスです。子どもも欲しいと思っていましたが、今の彼と出会ってからはその思いも薄れました。ただただ、女として求められるのが嬉しいんです。仕事関係で知り合った彼は同い年で独身。できれば、夫と別れて彼と再婚したいのですが、難しいでしょうか。

(ゆうこ 34歳 既婚 会社員)

清純派を望むすべての間男は浮気する人妻とは本気にならない

これ、夜中に血迷って書かれました? 結婚するとか離婚するとか、不動産買うみたいな大事なことは、下半身が熱に浮かされていない明るい時間に考えるクセをつけたほうがいいですね。

セックスが楽しいから結婚したい。これはイケません。セックス「も」楽しいというのであればいいのですが。それはさておき、長年、銀座の世界で、カタギの世界で男と女のドロドロを見てきたわたくしの勘から申し上げますと……見える見える……間男が結婚をチラつかせた瞬間、逃げる姿が丸見え……それも猛ダッシュで走り去っていくのが……。

全、女どもに申し上げたい! 男は全員、清純派が好きなんです。たまにアハンハンな女に目移りしても、妻にするなら、戸籍に入れるなら、同じお墓に入るなら、ドラえもんのしずかちゃんみたいな清純派を選ぶんです。なのに、ご相談者さまときたら、夫がいる身であられもなく声を出しまくっている! そんなふしだらな女を自分の妻にはできないと考えるのが、男なんです。いやな話ですが。

今、ご相談者さまを抱いているのは、「結婚しなくてもいい」人妻だからでしょう。そういう男、いっぱいいます。自分が遊びだから、相手もそうだと思い込んでいるんです。うかつですよね〜。脇が甘いです。そこに現実、女の結婚願望を突きつけられると、いきなり我に返って「いえ、あの、その、ぼ、僕はそんなつもりじゃ……」と後ずさっていくわけです。

もちろん例外もたくさんあります。不倫妻と間男の関係から、夫婦になる二人には深い心の絆があったはず。不埒な欲望の奥にこっそり隠れていた、しずかちゃんを間男が見出したからにほかなりません。あなたは自分の中の源しずかを彼に見せたことありますか? 彼は気づいてくれましたか? 彼との再婚を考えるのは、そこからじゃないですかね。

※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!

(C) MilosStankovic/Gettyimages