中国に拘束、逮捕された台湾人の李明哲氏(提供写真)

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 【台北=田中靖人】中国で拘束された台湾の与党、民主進歩党の元職員、李明哲氏の初公判が11日、湖南省岳陽市の中級人民法院(地裁)で開かれ、李氏は国家政権転覆罪の起訴事実を認めた。

 公判は同日、結審した。

 台湾の中央通信社などが伝えた起訴状によると、李氏は2012年以降、ネット上の交流サイト(SNS)で共産党政権を批判する文書を広めたほか、湖北省在住の「共犯者」を通じて、将来の政党化を念頭に会社設立を準備したなどとしている。

 李氏は非政府組織(NGO)の職員として中国の民主化運動を支援していた今年3月、知人に会いに向かった広東省珠海の空港で身柄を拘束された。中国当局は4月に妻が北京を訪問しようとした際は、必要な身分証が無効だとして妨害した。だが、今回は妻と李氏の母親が裁判を傍聴することや、一部台湾メディアの法廷取材も認めた。

 11日付の台湾紙、聯合報は「外国NGO国内活動管理法」が1月に施行されて以降、李氏は初めての逮捕者だと指摘。中国当局が李氏の公判を通じNGO活動の「限界」を周知しようとしているとの見方を伝えた。