貴景勝に突き倒しで敗れ負傷した宇良。この後、車いすで運ばれた=恵原弘太郎撮影

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(11日、大相撲秋場所2日目)

 大関高安と人気者の宇良が、ともに苦手力士に攻め込まれ、踏ん張った時に右足を負傷した。国技館が騒然とした。

 先に客席のため息を誘ったのは宇良だ。相手は幕下時代から合わせて1勝6敗だった貴景勝。土俵際、踏ん張った時に体が反った。体重が乗った形で先場所痛めた右ひざから崩れる。土俵下から戻れず、車いすで診療所へ向かった。

 高安はこの1年で1勝4敗だった玉鷲を捕まえきれずに押し出された。こちらも俵に右足一本をかけて残ろうとしたが、圧力に屈した。土俵上からは自力で降りたが、やはり車いすで診療所に直行した。

 診察後はともに自力で歩いていた。取組直後に「終わったな、これ」と弱音を吐いた宇良は「ビックリしただけ。痛みは大丈夫。明日からまた、頑張ります」と強がった。一方の高安は「右太ももの肉離れ」と話し、「しっかり検査しないといけない」と、出場か休場かの明言は避けた。12日朝、結論を出す見込み。

 高安戦で勝った玉鷲も右足首をひねっている。3横綱が初日から休場している寂しい場所で残った力士たちにもけがが広がった。

 元横綱北勝海の八角理事長は「負傷者続出? こればっかりはね。けがをしない体づくりは本人しか出来ない。日々の鍛錬」と話したが表情は曇ったままだ。

 初優勝を狙う大関らは土俵を継続できるか。取り続けたとしても、万全を期待するのは難しい。(竹園隆浩)