古巣スパルタ・プラハを勝利に導く貴重な先制ゴールを、6節のカルビナ戦で決めたロシツキ。さらなる活躍に期待がかかる。(C)Getty Images

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 怪我を克服した36歳のトマシュ・ロシツキが、古巣スパルタ・プラハに復帰後初ゴールをついに決めた。
 
 チェコ・リーグ6節のカルビナ戦、17分だった。右サイドからセンタリングが入る。ファーサイドに勢いよく走り込んできたロシツキは、難しいバウンドのボールを右足インサイドでインパクト。しっかり抑えられたシュートは、セービングを試みた相手GKの伸ばした右手の横を抜けてゴールに突き刺さった。
 
 公式戦ではアーセナル時代に挙げた15年3月のエバートン戦以来、そして古巣スパルタ・プラハでは約17年ぶりのゴールだった。
 
 昨年の夏に“心のクラブ”スパルタ・プラハに帰還した童顔のファンタジスタは、開幕戦でいきなりハムストリングを痛めて途中交代。さらにアキレス腱も痛めてその後は1試合もピッチに立てず、3月にアキレス腱の手術に踏み切った16-17シーズンの出場時間は、開幕戦の19分のみと不完全燃焼に終わっていた。
 
 近年は度重なる怪我の影響でまともにプレーできず、復帰した古巣でも長期の離脱を余儀なくされたロシツキが、それでも引退の二文字を口にせずに現役にこだわったのは、「スパルタでチャンピオンズ・リーグ(CL)に出る」という夢があったからだ。
 
 16-17シーズンは結局3位に終わり、スパルタ・プラハはCL出場権(2位以内)を逃してしまったものの、ロシツキはまだ夢を諦めていない。
 
 ロシツキの先制ゴールで波に乗ったカルビナ戦は2-0で勝利。6節を終えて3勝2分け1敗の4位につけるスパルタ・プラハを、はたして欧州最高峰の舞台に導けるか。10番を背負う「小さな巨人」の挑戦は、始まったばかりだ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部