※写真はイメージです

写真拡大

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その178 ―

 最近、コンビニの置いている商品のグレードアップ&低価格化が著しい。スーパーマーケットで必要なものが、たいがいコンビニにあるという現象が起きています。

 昔はコンビニとスーパーの住み分けがはっきりとできており、コンビニはひとり暮らしの自炊をしない人の強い味方で、スーパーは家族と暮らす主婦の強い味方。そんな感じで色分けしてありました。もちろんいろいろ被る商品もありますし、同じようなものを置いている場合もあります。例外は多々あるということで、話を進めていきます。

 コンビニで最近注目されているのはセブンイレブンが顕著なのですが、プライベートブランドの充実ですよね。金のシリーズも凄かったですが、今は「セブンプレミアム」というセブンイレブンのオリジナルブランドが素晴らしいクオリティの商品を続々提供し、ビックリしております。

 だいたいプライベートブランドと言っても、作っているのは一流のメーカーばかりですから。例えば、ペーパードリップ式のレギュラーコーヒーは上島珈琲、紅茶は三井農林、アイスクリームは明治、ケチャップはカゴメ、ペットボトルのお茶はサントリーと錚々たるブランドはハイクオリティで、しかも低価格で提供してくるから、びっくりです。

 生鮮食料品はさすがスーパーが有利ですが、嗜好品や調味料、保存食品あたりはコンビニのプライベートブランドで十分間に合うというわけです。

 さらに、スーパーが従来より得意としていた惣菜や弁当の類ですが、これはコンビニとどっこい、セブンイレブンにおいてはスーパーを凌駕していると思えます。本来、大型スーパーではバックヤードで弁当を作ったり、揚げものを揚げたりと、作りたてを出すのが得意でした。けど、所詮パートのおばちゃんが片手間に作る揚げものが、スペシャルに美味しいとは言えませんよね。

 むしろ、東京近郊で専門に弁当を作る工場で作られた製品のほうが美味しいと感じるわけです。これは駅弁が美味しいと感じるのと同じ効果ですね。近くの作りたてより、遠くで作った本格的なもののほうが旨いという図式となります。

 そんなこんなでコンビニのプライベートブランドの構築は、かなりのクオリティだと認識を新たにしました。ちなみに、我が故郷である宮城県の誇る笹かまぼこの一種、「揚げかまぼこ」があるのですが、これも今年ぐらいからセブンイレブンのプライベートブランドに加わっています。実は、昨年まで東京・神奈川限定で女川町の高政商店の揚げかまぼことして、セブンイレブンで販売していたのですが、なんといつの間にかプライベートブランドになっているじゃないですか。

 こうやって各社の製品を試験販売しつつ、成績が良いとセブンブランドに取り込む。なかなかの策士ですね。おかげで懐かしき故郷の味を家のそばのコンビニで食べれるのですから、非常に助かっていますけど。

 一方、面白いマーケット展開をしているのが、珈琲市場です。以前はコンビニで売っている珈琲といえば、インスタントが主流でしたが、各珈琲メーカーの企業努力でペーパードリップ式のレギュラー珈琲が売れ始めているのです。これは味はもちろんのこと、1杯当たりの単価が低くなり、インスタントと勝負できる価格にまで下がってきたからです。

 現在、大手有名ブランドのペーパードリップ式のレギュラー珈琲は200〜240円ぐらいで6袋程度パッケージされています。実勢価格はもっと安いので1杯あたり30〜35円程度ですか。これに引き換え、インスタント珈琲は600円程度の買い替えパックで、約30杯分。1杯20円ぐらいでしょうか。価格面ではインスタント珈琲がもちろん安いですが、1回に10円ちょっと乗せて、美味しいレギュラー珈琲が飲めるのなら、そっちがいいと思う人が増えています。