17-18イタリア・セリエA第1節、アタランタ対ASローマ。昨季限りで現役を引退し、ASローマのディレクターとしてスタンドから試合を観戦するフランチェスコ・トッティ氏(2017年8月20日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】昨季限りで現役を引退したイタリア・セリエA、ASローマ(AS Roma)のレジェンド、フランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)氏の目の前には、まったく新しいチャレンジが待っている。ユニホームを脱いでスーツを身にまとう40歳のトッティ氏は、12日にアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と対戦する欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)を、クラブのディレクターとして迎える。

 トッティ氏はローマでスクデット(リーグ優勝)をはじめ、イタリア杯(Italian Cup)、イタリア・スーパーカップ(Italian Super Cup)制覇を成し遂げているが、選手としては欧州の舞台で成功を収められなかった。ローマが欧州制覇に最も近づいたのは、リバプール(Liverpool FC)とのPK戦に敗れた1984年のヨーロッパチャンピオンズカップ(European Cup、現在のチャンピオンズリーグ)までさかのぼる。

 ユース時代の1989年に加入したローマで合計786試合に出場したトッティは、クラブ歴代1位の307得点を記録。2001年にはスクデット獲得に導いた。イタリア代表としても、2006年W杯ドイツ大会で母国の優勝に貢献。大会後に代表を引退すると、最愛のクラブに全精力をささげ、今年5月に現役を退いた。

 トッティ氏は以前、クラブのウェブサイト上で「サッカー選手だった人生の第1章は終わり、これまでと同じくらい重要なディレクターとしての新たな人生が始まる。ピッチでみせたような活躍ができることを願っている」とし、「サッカーは私の情熱でありすべてだ。友情、ゴール、新たな出会い。それなしで私を語ることはできない」と語っていた。

「サッカーは私に多くのことを与えてくれているし、いつも私に愛情を示してくれた人たちにたくさんのことを提供したいと努力している。私は再びスタートを切った。新たな冒険だ。バラ色の美しい未来を期待している。ローマを偉大なチーム、偉大なクラブにするために、最適な役割を選択したいと考えている」

 トッティ氏は現在、新たなキャリアを築くための準備を進めているが、現役時代の日々を過去のものだと受け入れるのは困難だと明かしていた。24年間ローマ一筋でプレーしたトッティ氏は、チームが3-2で勝利した5月のジェノア(Genoa CFC)戦が現役最後の試合となった。

■「戦術と情熱」

 ローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は、トッティ氏が監督ライセンスの取得に向けて動き出したというニュースを歓迎している。

 ディ・フランチェスコ監督は「彼はすでにドレッシングルームで戦術ボードの駒を動かしている。指導者としての道をたどるのは良いことだ。なぜなら、それは自分が本当は何がしたいのかを理解するために役立つからだ」と語った。

「ディレクターとしてのキャリアをスタートさせ、移籍期間の途中に指導者になる決断を下した。何をするにしても、彼は情熱を持ってそれにあたらなければならない。中途半端な気持ちでスタートしてはいけない」

 指導者の第一歩として取得が義務付けられているライセンスが取得できれば、アマチュアやユースチームで指揮が可能になるが、トッティ氏は「監督になりたい反面、現時点ではそのことについてはあまり多く考えていない」と話している。

「自分の性格を考えると、集団をまとめることができるかどうかは分からないからね」
【翻訳編集】AFPBB News