『愛してたって、秘密はある。』全ての原因は遠藤憲一だったーー最終回に向けて、物語は大詰めへ

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 前回、奥森晶子(鈴木保奈美)の自首により、事件が本格的に動き出した『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)。全ての罪をかぶろうとした晶子に奥森黎(福士蒼汰)は口笛を吹き、上機嫌な姿を見せるという衝撃的な展開で幕を閉じた。第9話では奥森皓介(堀部圭亮)の胸の内が明らかになり黎が大きな決断をすることになる。

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「もう限界だったんです」と警察に夫のDVを打ち明ける晶子。庭が掘り返され、骨が送られて来たことも警察に伝えたことによって、本格的に奥森家が捜査されることに。本当のことを話そうとする黎に「いざという時はこうするって決めてたの。黎の人生を守れて母さん幸せ」と説得。黎は歯を食いしばる。

 晶子の逮捕を聞きつけた爽(川口春奈)の父・立花弘晃(遠藤憲一)は「爽とは別れろ。あいつを殺人犯の家族にするつもりか」と黎に告げる。黎は声を震わせながら「別れるしか無いと思ってます」と言葉を返した。どうにもならない現実が迫っているなか、爽から婚姻届を渡された黎は「俺ずっと嘘ついてた。知ってたんだ父さんが殺されたって。父さん、母さんが殺したんだ」と唇を噛む。部屋を出て行こうとする黎を、それでも引き止めようとする爽。「ごめん。今までありがとう」と言い捨て、黎は飛び出した。またしても嘘を塗り重ね、その結果、最愛の人を失った黎。その手から幸せがこぼれ落ち、泣き崩れてしまう。

 香坂いずみ(山本未来)の事務所には、皓介の日記のコピーが何者からか届けられた。そこには皓介の心中が綴ってあり、事件の全貌が書かれていた。これを読んだ爽は黎にコピーを渡し、弘晃と話をすることに。弘晃は風見忠行(鈴木浩介)の父親を検挙するために、皓介にも取り調べを行なっていた。連日の脅迫じみた、でっち上げの取り調べに皓介の心は疲弊し、次第に晶子へ暴力を振るうことになった。そして晶子、黎への謝罪の気持ちが日記には書かれていた。弘晃はこのことで晶子と面識があり、口裏を合わせ息子たちに隠していたのだ。

「あいつは俺に復讐しようと思って爽に近づいたんじゃないか」と疑っていた弘晃に「そんなこと黎はしない」と声を荒げる爽。「パパがそんな取り調べしなければ黎のお父さんは暴力を振るわないで済んだし、お義母さんは殺人者にならなかった」と、弘晃が全ての原因だったことに爽は憤りを見せる。弘晃は「検事としての道に後悔はない。だが父親としてはもっと違う姿をお前たちに見せたかった」と、爽と兄の暁人(賀来賢人)への後悔を漏らす。

 皓介もまた同様に、暴力をふるってしまった家族への後悔に苛まれていた。この事実を知った黎は、自分がただの人殺しというぬぐいきれない現実に対峙してしまう。爽がやって来て「ごめんなさい。パパのせいでお母さん……」と深く頭を下げると、黎は「昔、香坂先生が言ってたの覚えてる? 100の嘘も1つの真実にはかなわないって」と話す。「もしそうだとしても1000でも2000でも嘘を重ねるつもりだった」と黎は思うが、結局は“父を殺した”という1つの真実が全てを奪い去ってしまった。そして「母さんじゃないよ。俺なんだ。父さん、俺が殺した」と黎は真実を口にした。静かに伏せたその瞳には何が写っているのだろうか。

 それぞれの秘密が徐々に露呈していき、それぞれの思惑が交差してきた本作は、次回で最終回を迎える。予告映像を見たネット上での反応では、黎による自作自演なのかという疑惑も浮上している。黄色いバラが指し示すように嫉妬に飲まれた犯行か、はたまた母が罪を背負うための愛ゆえのものなのか。物語はついに最後を迎える。(文=馬場翔大)