国連安全保障理事会の今月の議長国エチオピアは10日夜、北朝鮮の核実験を受けた制裁決議の採決を米東部時間11日午後(日本時間12日未明)に行う予定だと明らかにした。米国が示した決議案をもとに、焦点の石油禁輸の扱いなどをめぐって米中など関係国間で修正が加えられており、最終的な決議内容ははっきりしていない。

 安保理関係者は10日夜、決議案が各国が本国政府に照会した上で採決にかける「ブルー(青色)」と呼ばれる状態になったと明らかにした。ただ、別の関係者によると、決議案の内容が完全に固まったわけではないと言い、さらなる修正が加えられる可能性がある。

 米国は6日、北朝鮮への石油全面禁輸を含む厳しい制裁決議案を安保理理事国に配布した。これに対し、安保理で拒否権を持つ常任理事国の中国には石油の全面禁輸に踏み切れば北朝鮮経済が流動化し、社会が不安定になりかねない、との思いがある。やはり常任理事国のロシアも制裁強化に慎重で、石油の禁輸対象を限定するなど妥協案を探ったと見られる。(ニューヨーク=鵜飼啓)