犬の「食前」のお散歩

胃捻転や胃拡張などのリスクが少ない

食前のお散歩がよいと言われる一番の理由は「胃捻転」や「胃拡張」のリスクが少ないことです。

食後すぐに激しい運動をすると、胃が揺さぶられて胃が捻れてしまうことがあるのです。すると胃の中の内容物が腸へ移動することもできず、また嘔吐して口から吐き出すこともできなくなってしまいます。

胃の中では急激に大量のガスが発生して胃が拡張し、激しい痛みを伴うことになります。
お腹が膨らむ、吐きそうな素振りはするが何も吐かない、呼吸が荒くなるなどの症状が見られたらすぐに病院へ行くようにしましょう。

胃捻転は短い時間で命に関わるものです。
食前にお散歩へ行くことで、胃捻転や胃拡張のリスクは少なくなります。

食後の運動がダイエットに効く?

「食べてすぐに寝ると牛になる」なんて言葉もあります。これは人間にも犬にも当てはまることです。とはいえ、犬が牛になるなんてことはもちろんありませんが、運動不足が肥満につながることは間違いありません。

現時点で肥満傾向のないワンちゃんであれば、何も問題はありませんが、医学的根拠はありませんが、すでに肥満気味でダイエットが必要な場合には食前よりも食後、数時間してからのお散歩の方がいいという説もあります。

ある一説では、食前にお散歩に行くと、空腹状態なので体が「あまりエネルギーを使わないようにしよう」という省エネモードになり、脂肪の燃焼が抑えられ、さらに運動後に食事を摂ることで今度は体が「たくさん蓄えよう」というモードになってしまうという説があります。(全てのわんちゃんがこの様な体質であるという訳ではありません。)

ですが、食後すぐにお散歩に連れて行くのは胃捻転や胃拡張のリスクが高まりますので、食後にお散歩へ連れて行く時は、食事を済んでから十分休憩を取り、お散歩へ連れて行きましょう。

犬の「食後」のお散歩

食後すぐに激しい運動をすると胃捻転になる可能性がある

胃捻転については先述の通りです。食後すぐに激しい運動をすることで命に関わる病気のリスクがあります。このリスクを回避するためには、食後すぐではなく、食前もしくは食後1時間くらい空けてお散歩に行くようにすることが大切です。
愛犬にもしっかり食休みをさせてあげましょう。

肥満の犬にとってはダイエットになる?

お散歩の一番のメリットはやはりダイエットの効果でしょう。食後約1〜2時間くらいすると食べたものが腸で吸収され始め血糖値が上がっている状態になります。もし、食後に散歩に行く時は飼い主さんと、同時刻にご飯を食べ、一緒に数時間食休みをしてから一緒に歩きに行くといいかもしれませんね!

犬の散歩に行くベストタイミングは?

お散歩に行くタイミングとして基本は、胃捻転のリスクが少ない食前が安心です。
私たち人間も食後すぐの運動は健康に良くありません。もし食後にお散歩にいくなら1〜2時間ほどの食休みをしてからお散歩に出かけるのがベストです。

まとめ

我が家では夏と冬とでお散歩のタイミングがズレています。1日2回のお散歩ですが、夏は朝7時〜夜8時くらいまでは外が暑くてお散歩には行けないので、必然的に朝は6:00頃のお散歩となりご飯はお散歩が終わってからになります。

また、夜は21時頃のお散歩となりご飯はお散歩に行く2時間前になっています。
冬になると、暖かいお昼ごろと夕方にお散歩に行くので、朝のお散歩は食後数時間後、夕方のお散歩は食前という感じです。

常に食後すぐに散歩へ行く事だけは避けているという具合です。
お散歩のタイミング一つで病気のリスクもあります。飼い主さんが愛犬の様子を見ながら楽しくお散歩に連れて行ってあげましょうね。


(獣医師監修:佐藤 貴紀先生)