【ニューヨーク=上塚真由】北朝鮮による6回目の核実験を受けた国連安全保障理事会の制裁決議交渉をめぐり、米国は10日、決議案採決のための会合招集を安保理に要請した。

 会合は11日午後(日本時間12日午前)に開かれる。

 安保理関係筋によると、米国は10日夜、修正決議案を各国に配布した。米国が提案した当初案には北朝鮮への石油の全面的な輸出禁止が盛り込まれていたが、修正案では、年間の原油輸出に上限を設定し、過去12カ月の輸出量を超過してはならないとした。

 このほか修正案では、液化天然ガスの北朝鮮向け供給が禁じられた。さらに、北朝鮮の外貨獲得手段である労働者の海外派遣に対し、就労許可を与えないよう求めているほか、北朝鮮製の繊維品に禁輸を盛り込んだ。

 金正恩朝鮮労働党委員長を対象とした資産凍結や海外渡航禁止については、見送られた。

 米国は6日、石油の全面禁輸を柱とした強力な決議案を各国に配布。米国は11日採決を主張し、制裁強化に慎重な中国やロシアとの間で水面下で調整が続けられてきた。修正はこの水面下調整の結果を反映したものとみられる。