ペットを家に迎え入れるのは、なかなか大変なこと。小さな頃は飼い主さんに構ってほしい盛りだし、新しい環境に慣れるのにも時間がかかるし…。そんな時に「仕事で家を空けるのが心苦しいから、会社を休めないかなぁ」と感じたことのある人は多いはず。

そんな中、海外ではペットを迎えた飼い主のための有給休暇制度(主に犬の飼い主向け)を取り入れ始めた会社がいくつか存在するのだとか。<Petplan>の調べによると、すでに5%弱の飼い主さんたちがこの有給取得を勧められたことがあるそう。

<Business Insider>によれば、そんな飼い主にも動物にも優しい「ペット有給休暇制度」を取り入れている会社は以下の3社。

【Mars Petcare(マース・ペットケア)】

「ペディグリー」などの有名ペットフードブランドで知られるマース・ペットケアは、最初にペット有給休暇制度を設けた会社で、新たにペットを迎えた時には10時間の有給休暇が貰える上に、その後ペットを職場に連れて行くこともできるそう。

【BitSol Solutions(ビットソル・ソリューションズ)】

イギリスのマンチェスターを拠点とするこのIT企業は、新しいペットを迎えた従業員に対し、1週間のペット有給休暇を与えているのだとか。その理由について社長のグレッグ・ブキャナン氏は<Metro>に対し、「最近の人にとって、ペットは赤ちゃんのようなもの。ペットのために従業員が少し仕事を休んだっていいのでは?」と説明。

【BrewDog(ブリュードッグ)】

スコットランドを拠点とする醸造メーカーも、犬の飼い主となる従業員のために1週間のペット有給休暇制度をスタート。その理由について、同社はウェブサイト上で「我々は心から犬が大好きだから」と説明。また、この制度を取り入れることによって「史上最高に働きやすい会社」に成長することを目指しているそう。

ペット忌引き休暇を認める会社も…

共に暮らしてきたペットを失うのは、飼い主にとって悲嘆に暮れる出来事。最近ではペットの死に対しても、理解を深める企業が増えつつあるよう。

忌引き休暇を認めているのは、米サンフランシスコを拠点とする<Kimpton Hotels & Restaurants(キンプトンホテルズ&レストラン)>、ボストンにあるソフトウェア会社の<Maxwell(マックスウェル)>、シアトルのペット保険会社<Trupanion(トルパニオン)>などなど。

また、最近では日本でも<ユニ・チャーム>や<アイペット損害保険>がペットの忌引き休暇を導入。

ペットのために仕事を休むことについては賛否両論あるようですが、飼い主さんにとっては、ペットはかけがえのない家族。

こういった企業の取り組みが、今後の世の中の「常識」を変えていくことに繋がるかもしれませんね。