米税制改革、トランプ氏と民主党の協力受け複雑化も=共和党議員

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[ワシントン 8日 ロイター] - 米共和党議員は8日、トランプ大統領がハリケーン被害者の救済と3カ月間の債務上限引き上げで民主党と協力したことについて、税制改革の取り組みが複雑になる可能性があるとの見方を示した。

共和党議員の間では、トランプ氏の突然の戦略転換が民主党に勝利をもたらし、税制改革など法案可決に向けた共和党の取り組みに支障が出る可能性があるとの懸念が広がっている。

共和党のコステロ下院議員は「(大統領と民主党の協力で)税制改革に関して複雑な要因が生じる」と述べ、「論点ごとに予測不可能な要素があるように思われ、この1週間はある意味それを反映する格好となった」と指摘。「9月の(税制改革)具体化に向けて多くの作業をしてきたが、極めて突発的に完全に台無しにされたようだ」と語った。

トランプ大統領は6日、民主党のペロシ下院院内総務とシューマー上院院内総務が示した連邦債務上限の3カ月引き上げ案に合意した。これを受けて議会は8日までに、ハリケーンの災害救済措置と12月8日までの債務上限引き上げを盛った法案を可決した。

12月上旬には再び債務上限引き上げに直面することになるが、共和党内では、民主党が影響力を利用して法人税率引き下げなど税制改革の重要な項目に反対する可能性があるとの懸念が出ている。

共和党のサス上院議員は、トランプ大統領が民主党の勢いづけるのを目にするのは共和党にとって「恥ずかしい」経験だったとし、結果的に民主党のシューマー上院院内総務が「米国で最も影響力のある人物」になったと述べた。