中国の取り締まり強化で、北朝鮮との密輸が壊滅状態に追い込まれているもようだ。

中国当局は従来から、北朝鮮との密輸を厳しく取り締まってきた。最近になり、それが一層強化されている。

現地のデイリーNK内部情報筋によると、中国当局は北朝鮮に面した遼寧省の丹東で、個人単位の小規模な密輸に対しても厳しい取り締まりを行っている。いくら慎重に行ってもすぐに見つかってしまうほどの状況に、密輸業者の間にはあきらめムードが漂っているという。

当局は、国境を流れる鴨緑江沿いの道路にパトカーを複数配備して警戒に当たらせ、進入路には土砂を積み上げ、外部から車が入れないようにしている。

中国当局は今年5月から海上での密輸の取り締まりに力を入れ始めたが、6月頃までは、北朝鮮産の海産物を満載した密輸船が中国側の岸で荷降ろしするほどの状況だった。

ところが、取り締まりがさらに厳しくなった今では、密輸船の運航すらままならなくなった。船主は運航を諦め、船を陸地に引き上げてメンテナンスを行っている。

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また、8月末に密輸船が転覆し、中国人10数人が死傷する事故が発生したことをきっかけに、中国当局は「自国民の保護」を名目に、密輸の取り締まりをさらに強化した。

北朝鮮側は、「制裁破り」のため、ありとあらゆる抜け穴を見つけて密輸を続けようとするものと思われる。北朝鮮当局は先月、国境警備隊に対し、民間人の密輸をあまり厳しく取り締まらないよう密かに指示を出したとされる。