日本華字メディア・日本新華僑報網は、ドラマ「黒革の手帳」のヒットは日本人の銀座への思いに支えられているとのコラムを掲載した。何度もドラマ化されて新鮮味のないストーリーがヒットしたのは、日本人が銀座に特別な思いを抱いているためだという。

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2017年9月、日本華字メディア・日本新華僑報網は、ドラマ「黒革の手帳」のヒットは日本人の銀座への思いに支えられているとのコラムを掲載した。8日、中国新聞網が伝えた。

『黒革の手帳』は松本清張の長編小説。横領した金を元手に銀座のクラブのママに転身した女性を主人公とした作品だ。現在、テレビ朝日でドラマが放送されているが、なんとこの小説がドラマ化されるのは6回目だ。もはや新鮮味のかけらもない題材がヒットしているのは、日本人の銀座に対する熱い思いがあるがゆえだ。銀座は日本の繁栄と豊かさの象徴なのだ。

だが、その銀座も変化している。『黒革の手帳』が描くのは銀座の高級クラブの世界だ。1990年代には3000店ものクラブがあったというが、現在では300店にまで数を減らしているという。泥沼にはまり、もがき苦しむ日本経済の縮図が銀座と言えそうだ。

また銀座のクラブは「お客様は神様です」を地でいく、過剰とも言えるサービスを競ってきた。その意味では日本サービス業のシンボルとも言えるが、コスト削減の波が押し寄せるなか、どれだけサービス水準を維持できるか、試練の時だ。

銀座の明かりが年々暗くなっていくのと同じように、日本の空には暗雲が立ち込めている。銀座の夜に映し出されるのは無数の人間模様だけではない。日本という国の栄枯盛衰が描かれている。(翻訳・編集/増田聡太郎)