開発されたホログラムその1。(画像:大日本印刷発表資料より)

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 大日本印刷(DNP)は、三次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で作成した立体映像を被写体とする、エンボスホログラムを開発した。偽造・模倣が難しく、セキュリティ性が高いのが特徴だ。

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 エンボスホログラムとは、フィルム表面に微細な凹凸加工を加え光の干渉縞を記録したもの。見る角度によって色が虹色に変化し、左右方向の立体感を表現することができる。

 クレジットカードや身分証、あるいは各種のブランド品といったものは、模倣を防ぐことが重要である。そして、模倣を防ぐためのホログラム印刷には、ある種の意匠性が求められる場合がある。

 国によって考え方は様々ではあるが、紙幣、パスポートなどにも、カラーのホログラムを利用した高い意匠性を導入しようとする向きもある。また、ブランド品に付けるホログラムについては言わずもがなだ。

 今回、DNPが開発したホログラムは、高度な表現技術によって偽造・模倣を防ぐとともに、高彩度なCG表現による自然な立体感や質感、そして鮮やかな色彩を表現できることから、商品などの価値を高める、魅力的な意匠表現を可能とする。具体的には、建造物の微細なふくらみや立体感、動植物の模様などの繊細な映像的表現が可能だ。

 なお、このホログラムは、こちらは2016年に開発されたものだが、同じくDNPの開発したLEDによって真贋判定をするホログラムと組み合わせることもできる。ハンディタイプLEDやスマートフォンの天光源を照射すると表面に文字や絵が浮かび上がるという性質のものであり、専門的な機器などを必要としないことが特徴だ。

 DNPは、ブランド保護を必要とする高級商品、紙幣・商品券・ギフト券といった金券類、パスポートや国民IDカード、運転免許証などにこの新しいエンボスホログラムを売り込んでいき、今後3年間で10億円の売り上げを見込むという。