先制ゴールをたたき込んだ松本MFパウリーニョ(写真右)

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[9.10 J2第32節 東京V1-2松本 味スタ]

 持ち味である激しいボール奪取から、狙いすましたシュートをゴール右上隅へ。松本山雅FCMFパウリーニョは東京ヴェルディとの大一番で、“守”から“攻”への切り替えを一人で完遂させ、貴重な先制点をたたき込んだ。

 後半9分、敵陣でこぼれ球を拾ったFW梶川諒太に猛然とプレスをかけると、激しく身体をぶつけながらボールを奪取。そのまま勢いに乗ってゴールへ向かい、右足を大きく振り抜くと、コントロールされたシュートはGK柴崎貴広の頭上を越えて、まっすぐにゴールマウスへと吸い込まれた。

 試合後の取材に対し、「初めてこういうゴールを決められたかな」と照れ笑いで謙遜した背番号14。しかし、距離がある位置からのシュートはこれまで何度も見せてきており、起点となったプレーも「奪ってから前に出るところは持ち味。どんな試合でもあのような形は狙っている」という“らしさ”が詰まったゴールだった。

 また、今季でJリーグ8年目を迎える助っ人ならではの経験も生きた。「GK(柴崎)はシュートモーションに入るとき、前に出るクセがあるのを知っていた。相手の位置をよく見て、狙って打つだけだった」。ゴールの場面をそう振り返ったように、浮かせ気味に放ったシュートはまさに狙い通りの弾道を描いた。

 4月8日の第7節・長崎戦以来となる今季2点目。「息子が生まれてから、ずっと早く決めたいという気持ちがあった」と、8月1日に生まれた第2子へのプレゼントにもなった。ゴールパフォーマンスと勝利の“アルプス一万尺”では、チームメイトと何度もゆりかごダンスを披露。「サポーターも喜んでくれていたらうれしいね」と優しい父親としての表情ものぞかせた。

 上位争いに勝利した松本は、ついにJ1昇格プレーオフ圏内の5位まで上昇。昨季のプレーオフ準決勝・岡山戦では自らゴールを決めながら、アディショナルタイム被弾で散った悔しさを忘れないブラジル人MFは「もっとよくならないといけない部分はあるけど、今は自信に満ちあふれたプレーができている。それを継続することが大事だね」と前を見据えた。

(取材・文 竹内達也)
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