巨大な畳の空間が出現!「畳ワールド in 東京2017」は畳だらけだった

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あなたは最後に畳の上で寝転んだのが、いつだったか覚えているだろうか?人によっては毎日かもしれない。でもきっと私のように、もう何年も畳の上で寝転ぶ時間を過ごしていないという人も多いはずだ。

日本の畳表(※)年間需要量は、平成5年度から平成24年の間に約3分の1まで減少している。データを見ずとも、多くの人は「畳に触れる機会が減少している」ことを実感しているのではないだろうか。
※畳表(たたみおもて)…イグサと麻糸で織ったござのこと

◇サンシャインシティに巨大畳空間

池袋のサンシャインシティ噴水広場で、「畳」をアピールするイベント「畳ワールド in 東京2017」が開催された。吹き抜けとなった空間の下に36畳の畳が広々と敷かれていた。公共の場に、しかもこんなにも広く畳が敷かれることなど、ここでしかお目にかかれないかもしれない。

実際に畳に触れてみると、なんとも言えない懐かしい感触。「日本の家」といえば、現代においてもやはり畳なのだろうか。この畳は熊本原産。よーく畳のへりを見ると、なんと「くまモン」がデザインされている……。

イベントでは、畳の良さを多くの人に知ってもらおうと、コンテンツが盛りだくさんだった。まず、畳の材料となる国産イグサ・畳表をアピールするため、イグサ国内生産量90%を誇る熊本県の芸人「もっこすファイヤー」さんに加え、畳メイドの「みうな」さんと「ハルカ」さんが出演。さらに熊本県産畳表のゆるキャラである「たぁみ」も登場してくれた。

もっこすファイアーさん達の歯切れの良いトークで、さまざまな国産の畳表を紹介。畳メイドのお二人も、とてもかわいらしい仕草とサポートで、場の雰囲気を作り上げる。

◇食べるお箸のお味はいかに!? 面白コンテンツ盛りだくさん

そして、ここで面白い畳製品が登場する。それはなんと……「食べられるお箸」。ここで出るからには、原料は当然「畳(イグサ)」である。使っているのは熊本県産のイグサ100%とのこと。

食べられるお箸を使って味わうのは、なんとこれまたイグサが練り込まれたそうめん。もともとイグサは漢方薬として日本に伝わってきたため、食べられるのはある意味当然なのだとか。しかも食物繊維はレタスの60倍というから驚きだ。健康には良さそうだが気になるお味は……?

実際に食べた畳メイドさんやもっこすファイアーさんの口からは「カステラっぽい」、「和菓子みたい」、「お箸、美味しかったです」との感想が。この畳のお箸、ネットで販売されていて1930円(税別)。イグサで193という数字にしている。日常の中で、畳を思い出してほしいという想いが込められているとのこと。ただし、イグサの匂いは強くなく、無農薬で食べやすくなっている。割と固めのお箸とはいえ、食事を食べている際にうっかりお箸まで食べてしまわないよう気を付けたい。

次に登場したのは福岡県の畳職人「Mc Tatami」さん。畳メイドがバックダンサーとなり、「畳ラップ」を披露してくれた。ラップは自ら作詞作曲したもの。「 ティ〜エ〜ティーエーエムア〜イ 畳〜!」と、軽快なリズムと共に会場を沸かせてくれる。

◇畳には水虫予防や学習能力向上効果も!?

北九州市立大学の森田洋教授による、ためになる畳講座「畳の寺子屋教室」も開催。イグサは薬草として不眠症や不安などに効果があり、黒焼きにすると子供の夜泣きに効くという。こうした効能は江戸時代の書物に載っているくらい、かつては当たり前のことだったのかもしれない。

さらにイグサには抗菌効果もある。フローリング環境が広まっている現代だが、イグサが下に敷かれた環境であれば、家族の水虫がうつる可能性も低いのだ。足の臭いを引き起こす細菌までも防いでくれる力を持っている。ちょっと面白いのが畳には「学習効果」があるという点。