突発的かつ局地的に降り、多くは雷をともなうゲリラ豪雨。浸水や土砂災害を引き起こすこともある危険な現象です。気象予測を行うウェザーニューズの中村美香さんによると、ゲリラ豪雨が起こる理由は、地上と上空の気温差。地上の気温が高く上空の気温が低く、その気温差が大きくなると大気の状態が不安定になり、雲がモクモクと湧いてきて雨を降らせることになります。

「よく『山の天気は変わりやすい』と言われるのは、地形的に温かく湿った空気が山にぶつかって山に沿って上がっていく上昇気流が起こりやすく、雨雲が発生しやすいためです。また都会で起こるゲリラ豪雨は、おそらくヒートアイランド現象が原因。ビル熱の逃げる場所がなく、上空との気温差が大きくなって雨雲が発生しやすくなるのです」。ゲリラ豪雨について注意すべきことを、中村さんに伺いました。


海や川にレジャーに行くときはとくに注意が必要

太平洋高気圧に覆われ、地上と上空の気温差が大きくなる夏に起きやすいゲリラ豪雨。ゲリラ豪雨に遭遇すると、とくに危険なのが海と川だそうです。●予兆をみつけたら、安全を考えてすぐ移動を!

「海にいる際の雷を伴うゲリラ豪雨は危険です。開けた海は体が避雷針代わりになってしまいます。また、川は急に水かさが増し、流れが速くなるので、安全を考えすぐ移動しましょう。また、川沿いでバーベキューなどをして遊んでいるときに、上流の方で入道雲が発達しているのを見たら、その雲がこちらに近づいていなくても撤収すべきです。もしその入道雲が上流のほうでゲリラ豪雨を降らせていたら、水かさが急増して、下流で一気に流されてしまう危険性があるからです」。
怪しい雲があったら、とにかく川から離れることが大事とのこと。●ゲリラ豪雨の予兆は「入道雲」

事前予測が難しいとされるゲリラ豪雨ですが、予兆を感じて対策することはできるそう。

「わかりやすい目安は入道雲です。背が高く立派な入道雲が、こちらに近づいてくるのを見つけたら要注意! 空が急に暗くなったり、空がグレーっぽく見えたらもうその雨雲の下に入ったということなので、すぐに屋内に入ったり、洗濯物を片づけたほうがいいでしょう。また、急に涼しいひんやりとした風が吹いてきたら、それも雨雲が接近しているサイン。遠くで雷の音が聞こえたり、川の上流に入道雲が見えたりする場合は、すぐにその場から離れるようにしましょう」。

最新のゲリラ豪雨情報を見られるアプリやサイトなどをマメにチェックすることも大切です。9月もまだまだ、ゲリラ豪雨に注意が必要です。海や川で過ごす予定のある方は、とくに注意してくださいね。

<イラスト/macco 取材・文/ESSE編集部>