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今回は2ページ構成です。本文の下の「

photo:@masamaxy

「空冷ポルシェ」という避けては通れぬ(?)存在

車検が(お金のモンダイ以外)
大きなトラブルなく終わったことで、
心なしかシャカイチ号もほっとしているように見える。

嵐の前の静けさではないか?
などと勘ぐってしまうのは、日頃、
慌ただしいクルマ生活を送っているからなのだろう。

一方で、すこし心に余裕がでると、
周りのクルマが気になってしまう。

買えもしないのに、
中古車サイトを見る頻度が増すのも、
だいたいそのようなタイミングである。

ぼくが最近、中古車サイトで
ぼんやりと見るともなしに見ているのは
やはりポルシェで、
なかでも空冷ポルシェは常に気になる存在だ。

空冷ポルシェのバブルのような値上がりは、
落ちついてきているように感じる。なんとなく。

だからといって、ぼくに買えるわけはありもせず、
あくまで「夢想」のために指をくわえて眺めている
といった程度だ。

とりわけウットリしながら眺めているのは、
930型の911。理由? なんとなくである。
かっこいい理由がツラツラと書けるといいのだけど、
ごめんなさい。あくまでなんとなくです。

夢のガレージにならぶ、新旧ポルシェやフェラーリ…。

こういった夢想は
身近な体験をベースに構築されるもので、
ぼくの夢想は笹本編集長がのガレージがベースになる。

頭のなかに笹本編集長のガレージが浮かびあがる。
入り口のチェーンをさげて、建物のよこにまわる。
扉をあけてガレージを見て回ると手前にアレがあり、
そのとなりにはアレが幌をあけたまま停まっている。
壁には、あまたのラリーに参戦したゼッケンが
びっしりと(スペースが足りずにときには重ねて)
貼られている。ハードトップも掛けられている。
そして奥には白い930が息を潜めてとまっている。

とまっている! そうだ! 思えば近くにあった!

困ったもので、夢想に歯止めが効かなくなってくる。
よしあした会社にいったらストレートに聞いてみよう。

「笹本さん!
 930、ちょっとぼくに貸してください!」

いやそれはいくらなんでもストレートすぎるか。
そんなことを考えているうちに、眠りにおちた。

いざお願い!→意外な返答

ぼくがポルシェをいいなぁと思うのは、
圧倒的な運動能力は当然のこととして、
ふつうの運転でアクセルを踏んだ感覚、
ハンドルを切った感覚、ブレーキを踏んだ感覚が、
さっくりと気持よく、不愉快なラグがないからだ。
(しかも、そうすることが目的ではなく、
 あくまで精緻な機械をつくった結果として
 そのようになっているのが気持ちいい)。

はたして、ポルシェは昔からそうだったのか?
よく聞く、ポルシェにしかない「味わい」とは
いったいどんなものなのだろうか?

いろいろ考えれば考えるほど気になって仕方がない。
まあいいや! ダメ元で聞いてみることにしよう。

翌朝、笹本編集長が出社するやいなや、聞いてみた。
「笹本さん! 930、ぼくに貸してください!」

答えは意外なほど、あっさりとしたものであった。

「いいよ。いつ取りにくるの?
 乗っているあいだ、
 シャカイチ号はガレージ置いとくか」

間髪おかずに返ってきた返事に、拍子ぬけしたが、
とにもかくにも、次の週以降、晴れがつづく日に
あこがれの930との蜜月がはじまることが決まった。
それがどんなにたいへんなことになるかを知らずに。

※今回も最後までご覧になってくださり、
 ありがとうございます。

 「空冷、空冷、空冷…」
 これほどよく聞くからには、
 やはりそれなりの理由(魅力)があるのでしょう。

 今後とも、inquiry@autocar-japan.com まで、
 皆さまの声をお聞かせください。
 もちろん、なんでもないメールだって
 お待ちしております。