秋の味覚 秋刀魚の知っ得情報

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秋の味覚に、秋刀魚を挙げる人は多いだろう。特にこの時期の秋刀魚は、脂がのっていて格別だ。秋刀魚といえば、塩焼きが一般的だが、あいにく秋刀魚の小骨が面倒で、塩焼きが苦手な人はいないだろうか。「教えて!goo」では「秋刀魚の食べ方…骨を残さないのはマナー違反?」と、なんと骨まで丸ごと食べてしまう人もいるようだが。もっと料理のレパートリーが増えたら、秋刀魚のおいしさを余すことなく堪能できそうだ。そこで今回は、専門家にオススメの秋刀魚の食べ方についてアドバイスをもらったのでご紹介したい。

■秋刀魚の塩焼き、はらわたは食べた方がいい?

上記の「教えて!goo」の投稿者は、頭から背骨も内臓もすべて食べてしまうとのこと。ステーキをナイフで切って、ひと口ずつ食べるような要領だ。

しかし、秋刀魚の塩焼きの場合、はらわたは苦く、背骨と頭、しっぽは固く、残す人が大半のような気もする。はらわたまで食べてしまったほうがいいのだろうか?

料理研究家のサクライチエリさんに、秋刀魚の正しい食べ方について聞いた。

「秋刀魚の正しい食べ方、特に普通に、塩焼きのお魚と同じではないでしょうか。ちなみに、私は塩焼きのワタは苦手なので、あえて食べません」(サクライさん)

食べられるのであれば、食べてしまってもいいのかもしれないが――。固い骨までムリして食べることはないとのこと。筆者も同感である。骨が喉に引っかかってしまっても大変なため、自分が食べられるところまでおいしく召し上がりたい。

■骨が苦手な人におススメの秋刀魚の食べ方

ちなみに、秋刀魚の骨が苦手な方に、オススメの食べ方はあるだろうか?

「ぶつ切りにして、ワタを洗い流して、圧力鍋でしょうが煮やトマト煮にするとか。圧力をかけると、骨も食べられますよ」(サクライさん)

なるほど、そういった方法もあるのか。秋刀魚といえば、塩焼きのイメージが強いが、骨が苦手な人は、骨がクタクタになるまで煮込んで、召し上がってもいいかもしれない。

「あとは、骨は加熱後で取るとして、コンフィにしても美味しいです。コンフィも、時間かけてじっくり煮れば、骨も食べられるらしいです」(サクライさん)

コンフィが、聞き慣れない人も多いのではないか。コンフィとは、オイルで煮る、フランス料理の調理法のこと――。塩漬けした魚を低温の油脂で、ひたひたに加熱する料理である。低温でゆっくりと煮ることで、固い骨も柔らかくなるそうだ。

「個人的には、塩焼きにした秋刀魚は脂がのっているので、たっぷりの薬味で覆い尽くして、サラダにしていただきます。お好みで、さっぱりしたたれをかけると、飽きが来づらいですよ」(サクライさん)

野菜と一緒にポン酢などをかければ、脂ののった秋刀魚をさっぱりといただけそうだ。

秋刀魚は、塩焼きだけが料理ではない――。秋刀魚に対してちょっと苦手なイメージがある人は、プロのアドバイスを参考に、こんな味わい方で召し上がってみてはいかがだろうか。

■専門家プロフィール:サクライチエリさん
タイ料理研究家。1999年より8年間、タイ・バンコクで食にまつわる仕事に従事。その合間に世界各地を飛び回り、各国料理を研究する。現在は主に日本で料理教室を主宰。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)