大型ハリケーン「イルマ」の接近で住民らが大量に避難するなどして人けがなくなった米フロリダ州マイアミ市街(2017年9月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】カリブ海(Caribbean Sea)を北上中の大型ハリケーン「イルマ(Irma)」の直撃に備え住民630万人に避難命令が出された米フロリダ(Florida)州では9日、マイアミ(Miami)などはほとんどゴーストタウンと化した一方で、犬を散歩させたりサーフィンをしたりと、避難命令に従わなかった人の姿もちらほら見受けられる。

 マイアミと湾をはさんで隣接するマイアミビーチ(Miami Beach)は通常ならば観光客や若い家族連れなどであふれているが、住民が大量避難したため9日のビーチには人けがない。

 海岸沿いのレストランやショップも8日までに、窓に板を打ち付けるなどのハリケーン対策をして店を閉めている。

 そんな中で、果敢にもサーフボードを持って、いつもなら穏やかなはずの荒れた海に入って波しぶきの中でサーフィンをする人もいた。

 また、雨の中で自撮りをしている人やジョギングをしている人も見かけるが、こうした人々を除き、州内の住民630万人に避難命令が出されたマイアミビーチなどはゴーストタウンとなった。

 各当局は、高台がないマイアミビーチ周辺に、竜巻や、通常時よりも4.5メートル以上も高い可能性がある「命に関わる」高波が押し寄せる恐れがあると警告している。

 だが海沿いの遊歩道にあるベンチに座った39歳のホームレスの男性は、避難する気はないという。男性は「ここのことはよく知っている。サウスビーチ(South Beach)に住んでいるんだ。ここはぼくの島だ。どこにも行かない。ただ水に漬かっていないところに移動するだけだよ」と語った。

 米国立ハリケーンセンター(NHC)の10日未明の発表によると、イルマは最大風速58メートルで、フロリダキーズ(Florida Keys)西端のキーウエスト(Key West)の南南東約115キロの沖合にあり、5段階のうち2番目に強い「カテゴリー4」に再び勢力を強め、現在も同州に接近している。
【翻訳編集】AFPBB News