かつての日本代表でともにプレーした中村と小野。(C)SOCCER DIGEST

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 2年前、中村俊輔にインタビュー取材した時のことだ。
 
 テーマは「私的センターハーフ論」。誰もが認める中盤のスペシャリストは、現代のセンターハーフに求められる資質や、俊輔自身の経験談などについて興味深い話をしてくれた。
 
 ポジショニング、テクニック、ゴールセンスが必要と答えた俊輔に、海外で注目している中盤の選手を聞いた後、「では日本人選手で挙げるとすれば?」と質問した。
 
 俊輔は、即答しない。じっと考えている。痺れを切らした記者が数人の候補者を口にしても、「良い選手だけど、違うかな」と首を縦に振らない。
 
 これほど時間をかけて真剣に考え込んでいるだけに、俊輔が認める日本人MFをぜひ知りたくなった。そしてようやく、ひとりの選手の名を口にする。
 
「シンジしかいないかな」
 
 ひとつ年下の小野伸二を挙げた理由は、「意外性や想像力」だった。
 
 ふたりのファンタジスタは先日の札幌対磐田戦で、わずか数分間だけだが、久々に同じピッチに立った。贅沢な共演に、スタンドからは大きな歓声が沸き起こったという。
 
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)