ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ(コルベラ・デ・アストゥリアスからアルト・デ・ラングリル、117.5キロメートル)。総合首位を守り、笑顔を見せるチームスカイのクリス・フルーム(2017年9月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)は9日、第20ステージ(コルベラ・デ・アストゥリアスからアルト・デ・ラングリル、117.5キロメートル)が行われ、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が事実上の総合優勝を決めるとともに、今大会を最後に引退するトレック・セガフレード(Trek Segafredo)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)がステージ優勝を飾った。

 バーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)との差を2分15秒に広げたフルームは、お祭りムードの最終ステージで不測の事態が起こらない限り、史上3人目となるツール・ド・フランス(Tour de France)との同年2冠を達成する。

 フルームは「3週間の大レースの最後になんて終わり方だ。僕個人に関しては、ツールとブエルタのダブルを決めることができて信じられない気分だよ」と話した。

 地元スペインのアイドルであるコンタドールは、最後の過酷な上り坂に入ったあたりから強豪たちを引き離すと、3時間31分33秒で今大会のスペイン勢初勝利をつかみ、見事に有終を飾った。3回の総合優勝を誇る34歳にとっては、ブエルタ通算6回目のステージ優勝となった。

 コンタドールは感極まった様子で「これ以上の幕切れは望めない。けさからきょうは自分の日にするとはっきり決めていた。勝利でお別れをしなくてはならないとね。さよならを言うのに、これ以上のタイミングも場所もない」とコメントした。

 ただし表彰台圏内に浮上することはかなわず、順位は総合4位に上がるにとどまった。カチューシャ・アルペシン(Team Katusha Alpecin)のイルヌル・ザカリン(Ilnur Zakarin、ロシア)が、チームサンウェブ(Team Sunweb)のウィルコ・ケルダーマン(Wilco Kelderman、オランダ)をかわして総合3位に浮上している。

 フルームは、この日もスカイのチームメートにがっちり守られながら逃げ集団を追走すると、残り2キロとなったところで自らアタックを仕掛け、チームメートのワウト・プルス(Wout Poels、オランダ)に次ぐステージ3位に入った。

 ゴール後にチームメートと抱き合い、こちらも涙を流したフルームは「すごくきつい上りだった。なんとかしてアルベルトに追いつこうとしたけど、きょうの彼は強すぎた。おめでとうを言ったよ。こんなにきれいなキャリアの終わりを迎えられたんだからね」と話した。
【翻訳編集】AFPBB News